第1回
コニーさんの「アフィリエイターの伝記」
1976年生まれ。30歳の頃に副業でアフィリエイトをスタートし、半年後に個人事業主として独立。その後法人化し、様々なビジネスで紆余曲折を経て、2015年12月よりアフィリエイトに本格復帰。日々楽しみながらサイト運営中。
過去約2年間、安定して7桁超えを達成。
https://eikyuu-datsumou.info/
アフィリエイトをはじめたきっかけはなんですか?
サラリーマン時代に、安月給で膨大な時間のサービス残業を強いられる職場で働いている中、家族が病気で要介護状態となり、家庭環境がかなり大変な状態になりました。
で、将来の事に真剣に悩んでいた時期に、近所の本屋さんで「主婦がパソコン一台で月収30万円!」のようなタイトルの本を見つけ、限りなく怪しいと感じながらも、思わず手に取ってしまいました。
その本が「アフィリエイト」について書かれたものでした。
今思い返すと、我ながらよくぞあんな怪しいタイトルの本に手を出し、そして実際にそれをやってみようと思ったものです(笑)ま~それだけ切羽詰まっていたって事ですね。
初成果があがるまではどれくらいかかりましたか?
(アフィリエイトを始めた頃の話だと古すぎて参考にならないと思うので、2015年に再スタートしてからの内容でお話します。)
初成果が出たのは、サイト運営開始から4ヶ月目あたりだったかと思います。
ページ数としては60ページくらいだったでしょうか。
その頃は、すごくニッチな内容のページに、ちょこっとアフィリエイト広告を貼っていただけだったので、注文が発生したときは自分でも驚きました(笑)すごく嬉しかったですね。
初めて成果が発生したプロモーションもしくはジャンルはなんですか?
全国展開している大手美容外科さんのプロモーションです。
前述のとおり、ニッチなテーマのページからの注文発生でしたので「ああ、きっと自分と同じ○○○の悩みを抱えていた人が申し込みをしてくれたんだろうな~」と思うと、感慨深いものがありました。
ユーザー目線で作られたからこそ成果に繋がったんですね!
プロモーションを選ぶ基準はなんですか?
・人に勧める価値のある優良な商品・サービスかどうか?
・かける時間と労力に対しての成果(売上)が期待できる商品・サービスかどうか?
の2つの条件で判断します。
まずは自分のサイトのテーマにおいて、どのような広告主さんがあるのかを、ASPさんの管理画面でひととおりチェックします。
類似のサービスが複数ある場合には、その中で一番コスパが良いものはどれか?どんな悩みを持つ人にはどれが最適か?という事について、自分の頭の中で結論を出します。
どんなにたくさん売れそうなものであっても、その会社さんの販売手法や企業理念などに疑問を感じる場合、紹介はしません。(もちろんこれは自分の勝手な主観です)
おかげさまでafbさんには優良な商品・サービスを提供されていて、なおかつアフィリエイト報酬も高い広告主さんが多いですから、案件選びでは迷う事が少なくて助かっています(^^)
1日のアフィリエイトの作業時間はどれくらいですか?
私はアフィリエイト以外にもいくつかのビジネスをしていますので、その日によって全く違います。
何もしない日もあれば、徹底して15時間くらいぶっ通しでやる日もあります。
「自分のペースで進められる」というのも、アフィリエイトの良いところですよね!
アフィリエイトを始めた当初、大変だったことはなんですか?
結果が伴ってくるまでは「自分のやっている事は本当に正しいのかな...?何かズレた事をやっちゃってるんじゃないかな...?」という不安で、サイト作成の手が止まってしまう事がよくありました。
でも、書籍やセミナーなどからいくら学んでも、完璧な答えなど見つかるものではないと思うので、今の自分の中で80点くらいの仕事が出来ていると思えば、それを信じて淡々と続ける事が大事だと思っています。
サイト作成の際に、こだわっている点はなんですか?
記事内容でこだわっている事は、
紹介する商品・サービスは、自分の家族・友達にも同じように自信を持って勧められるものである事・読む人がなるべく頭を使わずに気軽に読めるよう、あまり難解な表現を使わない事です。
サイト構成としては、今はPCよりもスマホの利用が圧倒的に多い時代ですので、スマホの画面で見やすいものに改善を重ねていく必要はあると思っています。技術力がなく、あまり上手にできていませんけど...
SEO対策で、上位を目指すためにアドバイスはありますか?
テクニック論は全然詳しくないので、アドバイスと言われるとちょっと悩みますが...
ごく一般的な言い方になってしまいますが、「現在のトレンドを追う事よりも、読む人に役に立つ、読みやすいページになっているか?」という事でしょうか。
一時的に出ているトレンドを追いかけて、それに振り切った構成にしていくと、そのトレンドが変わった場合、一気に落ちてしまう事になりますしね。
また、こういった一過性のものを追いかける事だけに時間と精神力を使う事は、ゲームの裏ワザ探しみたいなもので、アフィリエイトにおいてすごく重要な「洞察力」「提案力」がいつまで経っても身につかない事になります。
(↑これはまさに過去の自分に言ってやりたい言葉です)
ですので、アフィリエイトで稼ぐための書籍を選ぶとすれば、「Youtubeで一瞬で○○万円儲かる方法」「ブログで簡単に稼ぐ方法」「アクセス解析の活用法」のような直接的なものばかりに意識を向けるだけではなく、話し方講座、プレゼン資料の作り方、心理学などの本も読むと、いろいろ学びが得られると思います。
◆個人的なアフィリエイター向けおすすめ書籍
・沈黙のウェブマーケティング (松尾茂起さん)/ サイト運営全般
・沈黙のウェブライティング(松尾茂起さん) / サイト運営全般
・超箇条書き(杉野幹人さん)/ ライティング・仕事術
・自分を操る超集中力(メンタリストDaiGoさん) / 仕事術
記事作成のために、情報収集はどうやられていますか?
基本的には自分や身内の人間が利用した商品・サービスを紹介していますので、「それが必要なお客さんの気持ち」はよくわかります。
ですので、核となるページの構成は、情報収集にはそれほどこだわらなくても、過去の自分が悩んでいた事、知りたかった事を書いていけば、大きなズレは出ないと思っています。
あとは、Googleキーワードプランナーでの月間検索数や、検索エンジンにキーワードを入力したきに表示される、サジェストワードなどから、そのテーマについて検索している人の意図を読み、そこへの提案というイメージで考えますね。
一番のやりがいはなんですか?
3.の「初めて成果が発生したプロモーションもしくはジャンルはなんですか?」のところでお話したような「悩んでいた誰かの問題解決の力になれた!」と思える瞬間が、嬉しいですね。それで報酬ももらえるわけですし(笑)
私は一般論とはズレた、自分の独断と偏見でコンテンツを作るのが好きなのですが、こういうページから注文が発生したときは、さらに嬉しいですね。
一般的なビジネスに例えれば「自分の企画・提案が採用された!」みたいな喜びでしょうか。
あとはafbさんのようなASP担当者さんからの提案で、一緒に企画を練ったページから商品がガンガン売れたり上位表示するようになったときは、格別に嬉しいですね!
思わず「今度飲みに行きましょう!!」ってなります(笑)地方在住のためなかなか実現できませんが...
是非、afbと飲みにいきましょう!
孤独な作業だと思いますが、情報交換などはどうされてますか?
根がひきこもりなせいか、アフィリエイトの仕事で孤独はそれほど感じていません。
あ、afbさんのイメージキャラのクマさんが、日々頭からひまわりを生やして挨拶に出てきてくれるからかもしれませんね。誰にも会わない日も、クマだけはそばにいる気がしています。
...そういえば、クマが出てこない日が続くと強い孤独を感じますね。
私は北陸の地方在住という事もあり、普段はアフィリエイターの方たちとの交流は全くありません。半年に一回くらい、古くからのディープな仲間と飲みに行くくらいです。
ですので、SEO対策やアフィリエイトに関する新たな学びを得ようとするときには、現状、激戦ジャンルで上位にあるサイトの傾向を分析する事に頭と時間を使っています。
ただ、東京や大阪などの都市部に住んでいて、仲間が作りやすい環境にある方は、積極的に交流される方が絶対に良いと思いますね。これから始める方なら、特に!
今後の目標や展望をお聞かせください!
2017年に入ってから、半年くらいかけて「有益なコンテンツを超速で作成する方法」を研究していました。これが実戦でちゃんと機能させられるようになれば、今までの10倍くらいの仕事が一人でも可能になると思っています。
ただ、今のところ皮算用でしかない(笑)ので、これがちゃんと活かせるかで、今後の目標とするところも変わってくると思います。気持ち的には「まだまだこれから!」という感じです。
いずれにしても、私はアフィリエイトを個人レベルの小さな組織の中でやっていますので、「稼ぐために、ユーザーに最適ではないとわかっている商品・サービスを勧める」という事をしなくて良いので、日々とても気持ちの良い仕事をさせてもらっています。
組織化して拡大路線に進むと、固定費も増え、経営者としては悩ましい問題も増えてきます。こうなると、どうしても売上アップが最優先事項となり、報酬を一番多く払ってくれる広告主さんの案件ばかりを売り込むスタイルになっていくパターンも多いと思います。
そうなれば、そのサイトの情報を見たユーザーさんにとっては、もはや不利益でしかないですよね。
私は過去にアフィリエイト以外のビジネスでこういったジレンマに悩んだ事があったのですが、これはかなり大きなストレスでした。自分はこういうのに耐えていける人間じゃないと感じました。
(大きな組織を作る人は、多くの人間を巻き込んで経済活動を起こしているわけですから、それ自体は本当にすごいと思います。)
ですので今後も「小さな組織だからこそ、世の中のためにできる事」を考えて、やっていけたらと思っています。
私は作業デスクの横に、NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で「暮しの手帖」編集長のモチーフとなった、花森安治さんの特集雑誌を置いています。
表紙には、こう書かれています。
ぼくはペンの力で、「あたりまえの暮らし」を守る
我らアフィリエイターもこうありたいものですね!