GPLとは、オープンソースソフトウェアのライセンスで、現在もっともコピーレフト性の高いライセンスになります。簡単にいうと「非常に自由度の高いライセンス」という意味です。
これからそれも含めてざっくり「どういうルールのライセンスなのか」というのを説明していきますね~。
※ライセンス違反には深刻なペナルティが発生する場合があります。仕事として必要な場合は専門家に相談してください。
そもそもライセンスとは?
ソフトウェアにおいてのライセンスというのは「使ってもらう上で守ってもらいたい規則」です。
オープンソースソフトウェアの場合は、「どこまで自由に使えるのか?」というのが焦点になっています。
GPLの主な内容
まず「GPL」とは、「GNU General Public License(ジェネラル・パブリック・ライセンス)」の略で「GPL」です。
このライセンスの主なルールは以下の4点。
「改変してもいいけど自己責任(無保証)」
「著作権の表示は消してはダメ」
「複製・改変・再配布・販売等は自由」
「再配布する物もGPLライセンスにすること(つまり自分が手を加えたものも同じように複製・改変・再配布・販売などされることを許可しないといけない)」
簡単にまとめると「改変自由!自己責任!そしてお前もGPLだぁ!」というのがGPLです。
コピーレフトという概念
「コピーレフト」とは、簡単に言えば「著作権を保持したまま、他者に自由に使わせる」という考え方です。
オープンソースのソフトウェアは基本的にこの「コピーレフト」の概念に基づいてライセンスが作られています。
また、コピーレフトを取り入れたライセンスは伝搬性が強いのも特徴です。
前述でも伝えた通り、「GPL」はこの性質が強い、コピーレフト性の強いライセンスということです。
●コピーレフトの考えが導入されている主なライセンス
GNU General Public License
→ 問答無用で「お前もGPL」(強い)
GNU Lesser General Public License
→ 一部条件で「あなたもLGPL」(弱い)
Mozilla Public License
→ 強さは上2つの中間くらい
「GPL」のおさらい
・GPL「お前もGPLだぁ!」
・改変自由(ただし自己責任)
・売ったり再配布したりするのも自由だよ(ただし著作権は放棄しないよ)
関連用語
・CMS