トラッキングとは、マーケティング用語で訪問者の行動を記録し分析すること。これによりサイトの現状や問題点を浮き彫りにし、成果へとつなげる糸口にします。
トラッキングで問題の可視化
トラッキングで、顧客の行動情報を蓄積することにより問題の可視化ができます。
つまり「ユーザーに選ばれる広告作り(サイト作り)」を効率的に行えるということです。
「トラッキング」って使うとちょっと新しい技術に感じますが、実はアナログな時代からこの解析は行われていたんですよ。
「道路のカウントおじさん」=トラッキング
道を歩いているとパイプ椅子に座ってカウンターをカチカチしている人を見かけませんか?実はあれもトラッキングです。
あれは「交通量調査」と呼ばれる業務で、道路を走っている自動車の台数や、交差点を渡る歩行者などをカウントしています。
ここで記録されたデータはバイパスなどの道路計画や都市計画などに活用されているんです。
おじさん「あの人さっき通った気がするけど…うーんカウントしとこ(曖昧)」
トラッキング「このユーザーは一度訪問したことある人ですね(断定)」
ではネットのトラッキングに戻りましょう。
トラッキングで分析する
例えばバナー。
広告バナーを何種類か用意して一度世に出します。
しばらくして「トラッキング」をすると、どのバナーが一番クリックされているのか分かります。
この時に、クリック率の高いバナーと、クリック率の低いバナーを比べて「何が違うのか?」というのを考えます。
このように、「選ばれる法則」を見つけ出し、改善していくのにトラッキングは役立ちます。
どこ行っても同じ広告が付きまとうアレ
トラッキングに使われているのは一時保存機能でおなじみの「cookie」…その中でも「トラッキングcookie」と呼ばれるものです。
一時保存機能。パスワードを記憶してくれたり、サイトの高速表示に役立ったりします。
ではこの「トラッキングcookie」とはどんなことをするのでしょう。
●広告表示
例えば、住宅情報サイトを見たあと、別のサイトでひたすら住宅情報の広告が出されることはありませんか?
これはDSP(デマンドサイドプラットフォーム)というシステムで、「トラッキングcookie」によって記録された行動履歴から、そのユーザーが興味を持ちそうな広告を表示するシステムです。
ネットのストーカー「トラッキング」
マーケティングでは役に立つ「トラッキング」ですが、ユーザーの中には「監視されているようで気分が悪い」と、トラッキングに対して否定的な意見もあります。
一応、トラッキングから個人が特定されるという心配はないのですが、それでも不快と感じる人はいると思います。
プライベートブラウジングモードはブラウザによって設定方法が異なります。
例えば「Chrome」であれば画面の右上に「シークレットウィンドウ」という名称で存在しています。
「トラッキング」のおさらい
・ユーザーの行動を追跡すること
・より良いサイト作りの分析に使う
・これで個人が特定されることはない
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