ahrefsは、世界で60万人以上が利用するSEO分析ツールです。
自社サイトのみならず、競合サイトの流入キーワードや被リンクなど、あらゆる調査が可能です。
日本語に対応しており、多くのブロガーやアフィリエイターの支持を獲得しています。
当講座ではそんなahrefsの3つのメイン機能と、それらを使った具体的なサイト分析&キーワード戦略をご紹介します。
【ahrefsの見方を解説】まずはこの3機能を押さえよう
メインで使うことになるのは主に以下の機能です。
まずは画面の見方を押さえましょう。
1.Site explorer(サイトエクスプローラー)
自サイト、競合サイトのSEO分析を「被リンク」「検索流入キーワード」「有料検索広告への出稿キーワード」などの観点から行うことができる機能です。
①ahrefsランク
ahrefsランクというのは、ahrefs社が保有するデータベース内の他サイトと比較し、その被リンクの量と質から相対的に評価した順位となっています。
順位が高いほど、当然評価も高くなっています。
Googleは7位という最高クラスです。
ちなみに1位はFacebook、2位はTwitterとなっています。
②URとDR
UR(URL Rating)はURL別の、DR(Domain Rating)はドメインそのものの評価です。
ahrefsランクと同じく、被リンクの量と質からの相対評価となっています。
図のように、Googleは「98」であり最高クラスです。
afbのDRは「88」であり、非常に高い評価を受けています。
③被リンクと参照ドメイン
「被リンク」は、被リンクとして機能しているドメイン、もしくは被リンクのみをカウントした数字なので、厳密には被リンクされたページ数を指しているわけではありません。
下に小さくある「Live」と「Historical」は、それぞれ「現在機能している被リンク数」と「これまでに獲得した被リンクの累計」です。
「参照ドメイン」は、上記の「被リンク」リストの中からドメインのみを抽出した数字を表示しています。
つまり、被リンクしてくれているサイトがいくつあるのかが分かります。
④オーガニックキーワード
検索結果の100位以内にランクインしている検索キーワードの総数です。
⑤オーガニックトラフィック
月間の検索流入見込みです。
キーワードの検索ボリュームと、検索順位によるクリック率をもとに計算されています。
⑥トラフィックの価値
調査にかけたサイトの月間の自然検索流入数を、仮に有料検索(リスティング)広告で獲得しようとした際にかかるコストの目安です。
下にある「PPC」の意味は、リスティング広告を出稿している場合、そのキーワードで獲得できる流入の月間費用の目安です。
<グラフについて>
(図は「Google」の結果です。)
図の3つではそれぞれ、「被リンク」「オーガニック検索」「有料検索広告」に関する獲得の推移をグラフで見ることができます。
こちらでサイトの成長や衰退を感じ取ることが可能です。
2.Keyword explorer(キーワードエクスプローラー)
キーワードエクスプローラーでは、キーワードについて、SEO的な難易度や検索ボリュームの情報を得ることができます。
2019年よりさらに便利になり、AmazonやYouTubeなどの9つの検索エンジンでのキーワード情報も取得可能となりました。
詳しくはこちらの記事でご確認ください。
→ahrefs(エイチレフス)でAmazon・YouTubeのキーワード調査が可能に!
検索窓にキーワードを打ち込むと【概要】ページに遷移します。
①Keyword difficulty
検索結果の1ページ目に表示される難易度を表しています。
こちらも被リンクの量と質に基づいた相対的な評価で、この数値が高いほど、そのキーワードで上位表示することが難しくなります。
②Search volume
そのキーワードの月間検索ボリュームです。
「Not clicked」はユーザーが検索結果をクリックしない割合、「clicked」はクリックする割合を表しています。
当然「clicked」の割合が高いキーワードの方がアクセスを期待できるということになります。
また「RR(Return Rate)」は、ユーザーが1か月間に同じキーワードをどのくらい再検索するかを表した数値です。
「CPS(Click Per Search」は、一度の検索に対して、ユーザーが検索結果のリストをクリックする割合を指します。
③ClicksとCPC
検索結果においてユーザーがリストをクリックした数を表します。
ユーザーは一度の検索で複数ページを閲覧することがあるので、こちらは検索ボリュームよりも数字が大きい場合があります。
Clicksが少ないキーワードは検索結果の内容でニーズが満たされ、逆にClicksが大きければ複数記事を比較したいニーズがあるキーワードであると言えます。
「CPC(Cost per click)」はリスティング広告で発生するクリックに対して支払う価格を表しています。
その下の「Paid」「Organic」は、クリック数におけるリスティング広告とオーガニック検索の割合のことです。
④Global volume
全世界における月間の検索ボリュームです。
⑤parent topic
そのキーワードの親となるキーワードのことです。
親キーワードは複数の子キーワードを持っており、より多くのニーズを抱えていると言えます。
⑥Havinf same terms
そのキーワードが含まれている複合キーワードのリストです。
関連記事として狙うべきキーワードを把握できます。
⑦Questions
ユーザーが疑問形で検索するときのキーワードリストです。
(例)「~って何」「~とは」
⑧Also rank for
検索結果の上位10のページで他に上位表示しているキーワードです。
⑨Newly discovered
直近でデータベースにインデックスされた新しいキーワードです。
最先端のニーズをこちらで知ることができます。
3.Content explorer(コンテンツエクスプローラー)
Content explorerで検索にかけたキーワードで、SNSにおいて最もシェアされている記事を提示してくれます。
どんなコンテンツがSNS上でシェアされるのかの参考にすることができます。
Authorにはトラフィック(流入)を稼いでいるアカウントが表示されます。
彼らの記事や投稿を分析するのも有効な手段です。
アフィリエイトの発信においてはマナブさんが突き抜けていますね。
【参考記事】引きこもりから月収8桁を達成した理由。そしてこれから【マナブログ取材記事】
より深くサイト分析するための使い方
1.競合分析の方法
①オーガニックキーワード・トラフィックの推移を見る
競合サイトがどんなキーワードで集客しているのかを確認することはもちろん、成長の過程を見ることもサイト分析には必要です。
まずはサイトエクスプローラーにおいて競合サイトのURLを入力します。
そして先ほどのように「オーガニック検索」をクリックしてグラフを表示します。
このグラフが急激に上昇や下降をしている時期があれば、まずはSEO変動があったのではと推測できます。
ちょうどSEO変動があれば、その変動理由に基づいてサイトを見てみましょう。
変動理由については、こちらのサイトがいち早い分析結果を公表しています。
また「オーガニックキーワード」をクリックすると、そのサイトでインデックスされているキーワードのリストを確認できます。
さらに下図のボタンをクリックすると、そのキーワードのランキングの推移を見ることができます。
先ほどのグラフがサイト単位なのに対し、こちらはページ単位なので、より細かいレベルでの分析が可能になります。
また過去ページと現在のページでどのようにコンテンツが変化したのかを知ることができれば、コンテンツ制作において大いに参考になりますよね。
「wayback machine(ウェイバックマシン)」というツールを使えばそれも可能です。
競合サイトがSEO変動後に評価が向上していた時、こちらで変動前後にコンテンツ更新の形跡が見受けられれば、その変化を参考にするといいです。
ちなみに、そのサイトが一日に何度更新したかまで分かるのですが、あまりにも更新頻度が高いようだと、それだけ検索上位を維持するためのコストが高いということでもあるので、そのキーワードを狙っている場合は注意しましょう。
②複数の競合サイトの流入キーワードをまとめてチェックする
サイトエクスプローラーの「コンテンツ比較」を使えば、複数の競合サイトの流入キーワードをまとめて調査することができます。
この調査により、自サイトで押さえられておらず、競合サイトが検索上位を獲得しているキーワードを把握できる、つまり追加すべきコンテンツが提示されるということですね。
2.親子関係を見定めて狙うキーワードを絞ろう
ahrefsを使ったサイト設計の方法をご紹介します。
「ワードプレス」をキーワード例として見ていきましょう。
キーワードエクスプローラーを使って表示されたキーワードですが、決してすべてのキーワードを記事にする必要はありません。
その理由は、「parent topic」にあります。
「Having same terms」の“all view”をクリックし、複合キーワードのリストのページへ移動しましょう。
すると「parent topic」の列を確認できると思います。
「ワードプレス」の行を見ると、「parent topic」が「WordPress」となっています。
どちらも同じものを指すキーワードですが、「ワードプレス」よりも「WordPress」と検索する人が多く、そして「WordPress」の方がより多くのニーズを抱えているキーワードであると言えます。
記事にする場合は「WordPress」をキーワードにするのがベターです。
また「ワードプレス テンプレート」を見てみると、「parent topic」は「WordPress テーマ」となっています。
これはワードは違いますが、意味するものは同じです。
この場合も「WordPress テーマ」をキーワードにすることで、その検索結果を押さえることはもちろん、「ワードプレス テンプレート」の検索結果にも記事を登場させることが可能です。
この時、記事の小見出しや文章中には「ワードプレス テンプレート」をキーワードとして入れておくことを忘れないようにしましょう。
もし「ワードプレス テンプレート」で記事を作ると、「WordPress テーマ」で記事制作した競合サイトに負けてしまうことがあるので気を付けたほうがいいですね。
さらに、それぞれのキーワードで記事を作ってしまうとSEO的なカニバリゼーションが起きてしまう可能性があるため、この親子関係に基づいて、キーワードが被らないように記事作成リストを作っていきましょう。
ahrefsの料金体系について
ahrefsには4つの料金プランが用意されています。
有償(7日間7ドル)ではありますが、「ライト」「スタンダード」でお試しすることもできます。
さらにafbパートナー様限定で、新規利用開始したプラン金額の10%のキャッシュバックを実施しています。
【実はahrefsの10%キャッシュバックやってます】
エイチレフスと言えばキーワード対策ツールの超定番。
afbパートナー様限定なので、まだお申込みされていない方はぜひご利用ください?以下の公式ページからキャッシュバックの流れをお確かめの上、お申し込みください。https://t.co/5NPr0QF4jQ
— afb(旧 アフィリエイトB) (@affib_official) May 11, 2020
ライトプランの場合は1,000円、スタンダードプランの場合は2,000円です。
キャッシュバックの流れについては以下の公式ページ内の「お申込みの流れ」をご参照ください。
【おまけ】ahrefsの無料機能
あまり知られていませんが、実はahrefsの機能を少しだけ無料でお試しすることができます。
以下の5つの機能です。
1.backlink checker(被リンクチェック)
2.broken link checker(リンク切れをチェック)
3.website authority checker(ドメインの強さをチェック)
4.keyword generator(キーワードボリュームをチェック)
5.serp checker(検索結果のリストをチェック)
ざっくりとですが、arhefsでどんなことをリサーチできるのかを知ることができます。
【例1】被リンクチェック
【ahrefs無料機能でできること】
①被リンクチェックhttps://t.co/49QS2Sm86Pドメインランクや被リンク状況を確認できます。
(画像はafbのもの)(注)「被リンク」と「参照ドメイン」の数字については有料版と誤差が大きいです。
あくまで「こんなことができるんだ」というご参考に。 pic.twitter.com/wjelSE3I1S— afb(旧 アフィリエイトB) (@affib_official) June 2, 2020
【例2】キーワードリサーチ
【ahrefs無料機能でできること】
②キーワードリサーチhttps://t.co/hBEnZB8Ffwプラットフォーム別(GoogleやYouTube)での検索ボリュームを調べられます。
(注)Google→Bing、Bing→YouTubeとする度にページが切り替わり、都度国の選択と「I’m not a robot」をクリックする必要があります。 pic.twitter.com/ddBdcI8KoH
— afb(旧 アフィリエイトB) (@affib_official) June 2, 2020
ただ、機能を使用するたびに「I’m not a robot」のチェックをクリックする必要があったり、「serp-checker」については4位以降の情報を見ることが出来なかったりと、無料版を実際の分析に活用することはあまりオススメではありません。
あくまでahrefsの雰囲気を感じるためのものだと思っていただくといいと思います。
「ahrefs」のおさらい
・サイトエクスプローラーは、競合サイトの流入キーワードや被リンクを分析できる
・キーワードエクスプローラーは、キーワードのSEO難易度や検索ボリュームを調べられる
・コンテンツエクスプローラーは、SNSにおいて最もシェアされている記事を調べられる
・キーワードの親子関係に留意して作成する記事を選別する
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