口コミは「ネット」と「リアル」、どちらを参考にする？性別や世帯年収によって差が生まれる結果に

今回はafbにて「口コミ」に関して、全国の10代～60代までの男女500人を対象にアンケートを実施し、その結果をまとめました。

男女500人を対象に口コミについてのアンケート

【調査概要】

対象者：全国の18歳～69歳の男女
サンプル数：500人（※回答なし3人）
居住地：全国
調査方法：ネットリサーチ
アンケート実施日：2023年09月04日～ 2023年09月15日
調査メディア：afb を運営する株式会社フォーイット

質問と回答

質問
ネットやリアルの口コミをどの程度参考にしますか？

質問に対しての回答選択肢は以下（※単一回答）
1.ネット10：リアル0
2.ネット9：リアル1
3.ネット8：リアル2
4.ネット7：リアル3
5.ネット6：リアル4
6.ネット5：リアル5
7.ネット4：リアル6
8.ネット3：リアル7
9.ネット2：リアル8
10.ネット1：リアル9
11.ネット0：リアル10
12.口コミは気にしない

全体

全国の10代~60代の男女を対象に、「ネットやリアルの口コミをどの程度参考にしますか？」というアンケートを実施したところ、気にしないと回答した方を除き、最も多かった回答は「ネット5：リアル5」で26.6%でした。次いで、「ネット3：リアル7」が11.1%、「ネット7：リアル3」が10.7%で続くという結果になりました。

男女別

男女別で見ると、最も差が大きかったのは「ネット5：リアル5」で、女性の回答率が約7%男性を上回りました。また、リアルの口コミよりもネットの口コミを参考にする方は男性が多く、特に「ネット7：リアル3」に注目すると、男性の回答率が女性より約5%高いという結果でした。商品やサービスの情報を集める際に、男性は口コミ数の多さを求める方が多い傾向にあるのに対して、女性は家族や友人からのリアルな口コミも重視する方が多いことが推察されます。

世帯年収別

世帯年収別で見ると、どの層でも回答率が最も高かったのは「ネット5：リアル5」という結果でした。収入にかかわらず、口コミを参考にする際はネットとリアルを同じくらい重視する方が多いようです。また「ネット7：リアル3」、「ネット6：リアル4」に注目すると、世帯年収1,001万円〜の層の回答が高くなりました。
総務省が発表している世帯年収別のインターネット利用率のデータによると、世帯年収が上がるほどインターネット利用率も高くなっており、オンライン上で情報を収集するということが習慣化されているのかもしれません。
（出展：令和5年 情報通信に関する現状報告の概要　世帯年収別インターネット利用率）

子供の有無

子供の有無で見ると、最も差が大きかった項目は「ネット5：リアル5」で子供ありが子供なしを3.0%上回りました。また、「ネット7：リアル3」では子供ありの回答率が高かったものの、「ネット6：リアル4」では子供なしの回答率が高くなるなど、必ずしも子供の有無に起因するとは言えないようです。
ネット上かリアルの口コミどちらを参考にするかに関して、子供の有無はそこまで影響を及ぼしておらず、購入する商品や居住スタイルが影響していることが推察される結果となりました。

アンケート結果からわかること

今回は、口コミをどの程度参考にするかについて調査を行い、参考にする割合が「ネット5：リアル5」と回答した人が最も多い結果となりました。
バイラルマーケティングという用語もあるように、口コミは商品やサービスの魅力を伝えるために欠かせない存在となっている一方で、第三者の口コミを装った広告はステルスマーケティングにあたり、2023年10月からは法規制の対象となっています。
前回実施した『購入を検討している商品で、出てきたサイトやSNSの投稿が広告だった場合、その広告（バナー）から買いますか？ 』というアンケートでは、「広告から買う」と回答した方が一定数おり、特に”ミレニアル世代”では20%を超える結果となりました。SNSなどで日常的に広告に触れる機会が増加している現在では、口コミを投稿する側も、参考にする側も、双方が正しく口コミを活用することが大切だと改めて認識するとともに、インターネット広告市場に関わる「afb」としても、インターネット広告市場の成長と健全な市場形成の両立に貢献できるよう尽力してまいります。