サイトを始める時に、一番はじめに迷うのが「ドメイン名」ですよね。
基本的に自由に名付けることができますが、気になるのがアフィリエイト・SEOへの影響です。
適当に付けてしまって、収益や集客に大きなハンデを負ってしまったら、もったいないですもんね。
ただ、結論から言うと、ドメイン名に関してはあまり神経質に考えなくても良いかもしれません。
というのも、検索エンジンや読者が評価するのはドメインではなく「コンテンツ」だからです。
「コンテンツは良いのに…ドメイン名が気に入らないから利用しない」なんてことは、まずあり得ませんよね。
ただし、「覚えやすいドメイン」や「内容を把握しやすいドメイン」は、ユーザビリティの観点では有益です。
今回は、良いドメインが思いつかない…という方向けに「ドメイン名を考える時のヒント」をご紹介したいと思います。
※この講座では「独自ドメイン」の取得を前提にお話ししています。独自ドメインは有料ブログを運営する際に必要になるURLのこと。有料ブログのメリットに関しては以下の講座をご覧ください。
・WordPressでアフィリエイトを始めるには【初心者向け】
「.com」「.jp」…ドメインの末尾はどれがいい?
「.com」や「.jp」等のドメインの末尾にある文字列のことを「トップレベルドメイン(TLD)」と呼びます。
「.com」は商業組織用、「.jp」は日本向けサイト…といったようにサイトの「用途」や「国・地域」を指します。
用途といっても厳格に審査される訳でもなく、個人ブログでも普通に「.com」を利用できたりします。
そのため、登録条件の無いTLDに関しては、好きなものを自由に選択できます。
Googleが「新しいトップレベル ドメイン(gTLD)に対する Google での取り扱いについて」でアナウンスしている通り、SEO対策で「どのTLDがSEOに有利…」ということも無いようです。
とは言え、サイトの「信頼性」の観点から言うと、評価されているTLDとそうでないTLDとがあります。
信頼性の高いトップレベルドメインとは
ちなみに、日本のサイトで人気のTLDは以下の通りです。
.com
.net
.org
.jp
.info
中でも「.jp」は信頼性において、最も高い評価を得ています。
セキュリティソフト大手のマカフィー社による調査によれば、危険度の低い国別ドメインとして「jp」が1位を獲得しています。
一方、「.com」や「.info」を採用しているサイトの30%以上は、セキュリティ上の危険性を抱えているとの調査結果もあります。
リスクを回避したいユーザーを逃さないために、なるべく印象の良いTLDを選択するのも手です。
しかし、そこでネックとなるのは「料金」です。
トップレベルドメインによって料金が異なる
ドメインを取得する際に、気になるのが独自ドメインの利用料金です。
ドメイン取得サービスにもよりますが、「.jp」は比較的に高めに設定されているのが一般的です。
その点、「.com」は認知度が高いうえに安価で登録できるため、人気が高いのも頷けます。
以下はお名前ドットコムで登録した場合の1年目の料金です。
.jp | 1,160円~ |
.com | 760円 |
.net | 599円 |
.xyz | 25円 |
.work | 1円 |
※20年8月上旬時点の料金です。取得する際は、必ず公式ページを確認してください。
上の比較で、思わず目に止まるのは「.xyz」や「.work」の激安料金です。
実は、このようにTLDの中には数円規模で利用できてしまうものもあります。
では、どうしてこんな安い費用で提供されているのでしょうか?
「.xyz」「.work」…格安ドメインで気を付けるべきこと
「.xyz」「.work」「.site」等は最近、新しく追加されたTLDです。
そのため利用しているサイトも少なく、まだ信頼性においても低い印象があります。
一方「SEOで不利」という情報もありますが、前述したとおり、どのようなTLDでも基本的に平等に評価されるため心配ありません。
コンテンツをしっかり作り込み、セキュリティ対策をきちんと実施していれば、SEO上問題は無いと考えられます。
ただし、このような格安TLDを使用する際に気を付けてほしいことが一点あります。
一般的にドメイン取得サービスで契約すると、初回費用のほかに1年ごとに更新費用がかかります。
「.xyz」「.work」「.site」等は初回費用こそ数円単位で契約できますが、更新時に料金が一気に跳ね上がる場合があります。
ドメインを取得する際には初回費用のほかに、必ず更新費用もチェックするようにしましょう。
ドメイン名を考えるための4つのヒント
TLDにある程度目星が付いたら、今度はメインのドメイン名を考えましょう。
ドメイン名は「http://www.〇〇〇.com」「http://〇〇〇.co.jp」の〇〇〇にあたる箇所です。
基本的に好きな文字列を登録できますが、ユーザビリティの観点から言うと、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
・短くて覚えやすい
・サイトの内容を把握しやすい
この2点を押えながら、ドメイン名を考えるためのヒントをご紹介したいと思います。
1.サイト名をそのままドメイン名に
最もポピュラーなドメイン名の付け方が「サイト名」をそのままドメイン名にする方法です。
例えば「https://twitter.com」「https://www.google.com」等は好例でしょう。
ただし、サイト名によってはドメイン名に向かない場合もあります。
主にサイト名が長かったり、日本語の場合には、別のヒントを参考にしてみると良いでしょう。
単語をハイフンでつなげる手もありますが、読者にとって覚えにくく複雑になりかねません。
「Twitter」や「Google」のように1単語のみのサイト名の場合にのみオススメです。
2.サイトのテーマ・キーワードを入れる
サイト名が長い場合には、コンテンツのメインテーマや対策キーワードから名付けてみても良いでしょう。
読者にとっても、サイトの中身を簡潔に把握することができ、なおかつ覚えやすいのが特徴です。
しかし、ニーズの高いキーワードはすでに、他サイトの独自ドメインとして取得されている可能性があります。
ドメイン取得サービス「お名前.com」にアクセスし、新規で取得できるか検索してみると良いでしょう。
もし、他サイトに先を超されている場合も、他のTLDには空きがあるかもしれません。
たとえ同じドメイン名でもTLDが異なれば、契約することが可能です。
前述した通り、信頼性・認知度の高いTLDがベストではありますが、「.xyz」「.site」のようなマイナーなTLDも視野に入れておいても良いと思います。
3.商材・コンテンツと関連が深い地域名を入れる
アフィリエイトには、特定の地域の顧客をターゲットにしている商材もあります。
例えば「美容外科」「ネイルサロン」「英会話教室」といった地域密着型のサービス・店舗などです。
「都内の美容外科」「新宿の英会話教室」のように特定の地域に絞ってコンテンツを展開したい場合には、「tokyo」「shinjuku」等の地域名をドメイン名に入れても良いでしょう。
ただし、ドメイン名に「tokyo」が含まれているのに、東京以外の地域の広告があったら、非常に紛らわしくなってしまいます。
このように、無闇に地域名をドメイン名に含めてしまうと、柔軟にコンテンツ・広告を発信できなくなるため、事前にサイトの方向性を決めてから判断しましょう。
4.日本語ドメインの是非
ひと昔前の常識では、ドメイン名には日本語は使わずアルファベット表記が一択でした。
しかし、昨今は日本語ドメインのサイトも増えてきましたよね。
何より「分かりやすい」し「覚えやすい」ため、集客で成功するにはむしろ日本語ドメインの方がアドバンテージがあるかもしれません。
ここまで述べてきた1~3のヒントの内どれかと組み合わせれば、さらに競合と差別化できるでしょう。
とは言え、メリットばかりではありません。
実は日本語ドメインを「日本語で読める」のは、あくまでブラウザが変換処理を行ってくれているためです。
日本語ドメインの正体は、英数字とハイフンで構成された複雑な文字列(ピュニコード)に過ぎません。
例えば「アフィリエイト学校.com」を、日本語ドメイン非対応ブラウザで使用すると「xn--cckcdp5nyc8g9837ab7xa.com」となってしまいます。
(※両者は同一のドメインなので、アクセスは可能です)
ブラウザのみならず、メールフォームやSNSでシェアされる際にも、日本語ドメインで表示されない場合もあります。
限られた環境の中では優位性の高い日本語ドメインですが、「諸刃の剣」的な要素も考慮にいれておく必要があります。
「ドメイン名の付け方」おさらい
・TLD(トップレベルドメイン)はSEOに影響しないが、信頼性や維持費に大きな差が出る
・一単語のサイト名なら、そのままドメイン名に使おう
・テーマや対策キーワードが含まれていると、読者はサイトの内容を把握しやすい
・地域密着型のサービスを扱う場合は、地域名を含めよう
・日本語ドメインは覚えやすくて分かりやすいが、デメリットに気を付けよう
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