ルートドメインとは、通常URL上では表示されないドメインのこと。ドメイン名からIPアドレスを引き出す上でなくてはならない存在であり、URLでの検索を潤滑に行えるのはルートドメインのお陰です。
ルートドメインをざっくり説明
まず、簡単にルートドメインについて説明しましょう。
ルートドメインというのはトップレベルドメインである「.com」や「.jp」の後に本来ついているはずのドメインのことです。
ルートドメインは「.(ドット)」で表現されますが、通常は表示する必要がないので省略されています。
もう少し詳しく見ていきましょう。
ドメインのおさらい
URLの説明ではURLをネット上の「住所」と例えられていましたね。
URLが『住所』とするなら、ドメインは『名前』と例えられます。
▲URLの意味を分解して解説
上記のようなドメインの場合『このコンピュータは日本の○○さん』という意味になります。
.co.jp
日本で登記を行なっている株式会社、有限会社、などの営利法人に割り当てられます。つまり日本の企業であることが分かります。
ここからようやく「ルートドメイン」の解説に入っていきます。
ルート=根っこ
ドメインはツリー構造になっており、その中で「トップレベルドメイン」よりさらに上のドメインが「ルートドメイン」です。
▲簡略化したドメインのイメージ
ルートとは「根っこ」という意味でドメインの階層構造の頂点になります。
そしてトップレベルドメインの情報を管理しているのが「ルートサーバー」と呼ばれるもので、そのサーバーをURL上で表す名前が「ルートドメイン」なのです。
因みに、このルートサーバーは世界に13個しかありません。
そして、ルートドメインという根っこはDNSのしくみを支える重要な役割をしています。
ルートドメインとDNSの関係
DNSを簡単いうと、「ドメインからIPアドレスを探し当てるシステム」のことです。
つまり、私たちが普段URLを使ってサイトに飛べるのはこのシステムのおかげなんです。
ルートドメインは、この「ドメイン名からIPアドレスを知る」という行動にとても重要な役割を持っています。
上の図だと分かりにくいかもしれませんが、先ほどのツリー構造を思い出してください。
つまり、「IPアドレス」を知るにはまずルートサーバーにアクセスする必要があるのです。
普段目にする機会はありませんが、ルートドメインは私たちが快適に検索する上でとても重要な役割を担っているのです。
「ルートドメイン」のおさらい
・ルートドメインはDNSの仕組みを支える存在
関連用語
・URL
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・ルートドメイン(root domain)とは:「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典