コピーレフトとは、著作権(コピーライト)に対する考え方。端的に言えば「著作権を保持したまま他者に自由に使わせる」という主張であり、OSS(オープンソースソフトウェア)のライセンス形態の根幹に関わる考え方です。
ライトの反対だからレフト
ウェブサイトとかでよく見かけるこれらが著作権を意味する「コピーライト」。
上の画像で書かれているコピーライトの文字「Copyright — all rights reserved(著作権―全ての権利は留保されている)」。
この言葉をもじって「Copyleft — all rights reversed(コピーレフト―全ての権利は逆さにされている)」。つまり今のコピーレフトという名前は生まれました。
インターネットを支える基礎的な技術は、ソフトウェアを共有し改良し合うことで発展してきたという背景がありますが、著作権は失われがちになります。(パブリックドメイン)
一方、商業ソフトウェアは著作権をしっかりと主張しているがゆえに、複製や内部構造の研究・改変が禁止されているため、より優れたソフトウェアが開発される可能性が閉ざされています。(コピーライト)
コピーレフトという考え方は「技術進歩の妨げにならず、かつ著作権も放棄しない」という、“利用者にとって”双方のメリットを併せ持った考え方なのです。
コピーレフト性が強い代表例「WordPress」
CMSで今圧倒的シェアを誇っているWordPressはGPLというライセンス形態をとっています。
GPLとは、非常に高いコピーレフト性をもつライセンスで、要点は以下の4つ。
「改変してもいいけど自己責任(無保証)」
「著作権の表示は消してはダメ」
「複製・改変・再配布・販売等は自由」
「再配布する物もGPLライセンスにすること(つまり自分が手を加えたものも同じように複製・改変・再配布・販売などされることを許可しないといけない)」
オープンソースのシステムはベンダーのサポートもないので、知識がないと運用が難しい。
WordPressはコピーレフト性の高いライセンス形態によって、現在も様々なプラグインやテーマが増え続け、ユーザー発信のサポートも充実しています。
これは利用者が多いオープンソースのソフトウェアならではの特徴ですね。
この繰り返しで、利用者が多いオープンソースのソフトウェアは、技術面の向上や、コミ
ュニティでの情報交換が活発に行われ、継続的にアップデートされています。
からは「知的財産を侵すウィルス」なーんて言われたりもしてたんです~
たりだくまね…
コピーレフトのおさらい
・コピーレフトは著作権を維持したまま他者が改変できるようにしたOSSのライセンス形態の考え方