CVRとは、Webサイトの目標達成率のこと。一般的に、Webサイトへのアクセス数(ページビュー、または訪問者数)のうち、コンバージョン(商品購入、資料請求など)を達成した割合をCVRという。Webサイト運営者や広告主の目的により、定義は変化する。
CVRはサイト運営の目標達成率
みーちゃんみーちゃん、「CVRの数値が~」とか、「CVRが高い~」とかよく見るけど、CVRって何だくま?
CVRはね、ConversionRateの略で、コンバージョン率のことなのです~。
CVRを知るには、まずコンバージョン(CV)という言葉を押さえておく必要があります。
コンバージョンとは、Webサイト運営の最終的な目標のこと。
ECサイトであれば、サイト訪問者が商品購入すること。
保険のサイトだったら資料請求すること。
そういったサイト運営の目標をコンバージョンと言います。
例えば、まーくんがあるサイトで見つけた「黄金のはちみつ」のレビューに惹かれ、そこのリンクから公式サイトに移動し、商品を購入したとします。
この時点でコンバージョン成立となります。
この前、レビューサイトで見つけた「みんなの鮭料理」っていうレシピサイトに会員登録したけど、それもコンバージョンに入るくま?
サイト運営者が登録や会員数を増やすことを目的としていた場合、会員登録ももちろんコンバージョンになりますよ~。
このように、サイトに訪れた人が、Webサイト運営や広告出稿の目的に沿った行動を起こすことを「コンバージョン」と言います。
ECサイト→商品購入
サービス、製品の紹介サイト→資料請求・問い合わせ
コミュニティ・情報共有サイト→会員(メルマガ)登録
CVRとは、このようなコンバージョンに繋がった確率のことです。
サイト訪問者数やクリック数のうち、コンバージョンが起こった確率、
それがCVRなのです。
CVR計算方法
CVRの計算方法はとても簡単です。
CVR = コンバージョン数÷アクセス数
たったのこれだけ。
実際に例を使って確認してみましょう。
この時、「黄金のはちみつ」レビューサイトのCVRは4%、
「みんなの鮭料理」レビューサイトのCVRは0.04%となります。
CVRの重要性
サイトの目的によってCVRの平均は変わるので一概には言えませんが、
計算例にある「みんなの鮭料理」のCVRの低さは少し気になるところ…。
言われてみれば、「黄金のはちみつ」の時は食レポや写真にそそられたけど、「みんなの鮭料理」のサイトは雑な作りで、ちょっと登録する気なくす方もいるかもしれないくま。
CVRが低い理由はもちろんコンテンツの良し悪しも関係するけど、
サイト設計の仕方や内容もかなり重要になってくるのです~。
「鮭料理レシピサイト」のように、
アクセス数は多いのにコンバージョンまで繋がらない場合は、
“Webページの問題がCVRを下げている”という分析が出来ます。
対照的に、高いCVRを誇る「黄金のはちみつ」サイトには、
訪問者の心をガッチリ掴む仕掛けがWebページにあり、CVRを高めていると考えられます。
このような分析が出来るのがCVRの重要なポイントです。
CVRは、その数値が高ければ高いほど、そのサイトの広告掲載効果が高いということになるので、
WebページやWeb広告の効果を測る指標になります。
ただCVRの基準値はサイトの目的・種類によっても変動します。
なので、あくまで目安となりますが、
CVRはWebサイトの投資対効果を図る上で最も重要な数値と言えます。
CVRが低い原因と対策
CVRが低い原因はいくつか考えられます。
サイトには、各ページ・コンテンツ(記事など)・デザインなど、構成要素はいくつもあります。そんなサイト全体を細かく分析し、改善計画を立てることが、CVR向上の第一歩となります。
ここではCVR低下の原因と対策を、いくつかご紹介していきます。
キーワード選びのズレ
それなりのアクセス数があるのに直帰率が高い場合、CVRは下がります。
その原因として、サイト側が訴求したいターゲットとサイト訪問者にギャップがあることが考えられます。
【対策】
キーワード選びの際、そのキーワードを検索しているペルソナについて熟考することが、CVR上昇の鍵となります。
あなたのサイトの訴求ターゲットはどのような人でしょうか?
サラリーマンなのか。主婦なのか。都会暮らしか。田舎暮らしか。
様々な要素を踏まえながら、キーワードを選定するよう意識してみてください。
訴求力の弱さ
CVR低迷の原因で次に考えられるのは、そのサイトが商品やサービスの魅力を十分に伝えきれていないことです。
検索で記事にアクセスしてくれたユーザーは、その時点で記事の内容や商品に興味を持ってくれています。にも関わらずCVRが低いということは、サイト内の商品の紹介の仕方やコンテンツに問題があるのかもしれません。
論理的ではない文章やオリジナリティに欠ける記事では、訪問者には刺さりません。
独自目線で商品の魅力を伝えつつ、面白いと思ってもらえることが重要です。
【対策】
CVRを上げるには、まず紹介する商品の売りを明確にすることが大切です。
「安さ」が売りのサービスなら他の値段と比較してみたり、
「デザイン」が売りの商品なら写真を多く使うのもいいでしょう。
そして同じ商品や似た情報を扱う他サイトを研究した上で、運営サイトの差別化ポイントを見つけてください。
運営者自身のキャラクターや趣味・特技を活かし訴求するのもいいかもしれません。
ガジェット商品訴求に趣味である電子工作の知識を用いたり、
コスメレビューに得意のメイク術を活用したりする人もいます。
興味を持ってもらえたり、面白いと思わせられれば勝ちです。
またレビューやQ&Aなどユーザーに寄り添うコンテンツを用意することで、商品購入への不安が解消され、CVRが上がることもあります。
商品の訴求ポイントを明確にすること。
その上で他にないような視点で、質の高いコンテンツを用意すること。
それがCVR上昇の秘訣です。
ファーストビューの完成度が低い
ユーザーがある商品に興味を持ってサイトにアクセスした際、
最初に目に飛び込んでくるページビューが、殺風景なものだったらどう思うでしょう。
その時点で記事を読み進める気をなくし、他サイトへ移動してしまうでしょう。
【対策】
ファーストビューは、言わばサイトの身だしなみです。
自信のあるイラストや写真などをファーストビューに配置し、
サイトに一目惚れしてもらえる努力をしましょう。
ファーストビューを魅力溢れるものにすることで、
直帰率は下がり、自ずとCVRアップに繋がっていきます。
CVRとCTRの違い
みーちゃんのおかげでCVRのことはよくわかったくま。
ところでさ、よく言うCTRは、CVRと何が違うの?
CTRはクリック率、クリックスルー率と呼ばれ、
ネット広告や自然検索で使われる指標の一つです。
インプレッション数のうち、クリックされた回数の割合を示し、
検索結果やWeb広告を見た人がどのぐらいの割合でWebページに訪れたかを測る指標になります。
クリックされるということはユーザーがその広告、検索結果に興味を持った根拠になります。
そのため、以下の効果を測る時などに有効です。
①広告などではクリエイティブの効果
②検索結果ではページの見出しや説明文の効果
CTR=クリック数÷表示回数(インプレッション数)
つまり広告が1000回表示されたうちクリック数50回の場合は、
CTRは5%ということになります。
まとめると以下のようになります。
・CTRは、広告や見出しの効率を図る指標
・CVRは、Webサイトの目標達成率
「CVR」のおさらい
・CVRはサイト運営の最終目標(商品購入や資料請求など)の達成率。
・CVRは、その数値が高ければ高いほど、そのサイトの広告掲載効果が高い。
・CVR向上には、各ページ、タイトル、コンテンツ、デザインなど、様々な要素を研究しながら細かく分析し、それを踏まえて改善していくことが必要になる。
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