SNSを利用した集客法
4限目では「ソーシャルメディア(以下SNS)を利用した集客法」について紹介します!
現代はスマホユーザーの9割以上がSNSを利用しているといわれる「大SNS時代」ですから、
みなさんもその重要さは感じていることと思います。
さて、SNSは無料で簡単に利用できるからでしょうか、
「初心者でも簡単にできる、お手軽集客法」
といったニュアンスで紹介されているのをたまに見ます。
しかし、ターゲットの特徴をつかまずに行うSEO対策に効果がないのと同じで、
SNSユーザの心理をよくつかんでいないことには「爆発的な拡散」は期待できません。
上記の点も踏まえ、まずは
「SNSで拡散される記事とはどのような特徴を持っているのか」
を紹介します。
SNSで拡散される記事の特徴とは
各SNS(TwitterやFacebookなど)によって変わりますが、
基本的には「共感性」と「おもしろさ」を持ったコンテンツが拡散されます。
総務省のデータを見てみましょう。
「SNSユーザーがどのような基準で拡散を行っているか」という調査データです。
(引用:総務省平成27年版 情報通信白書 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc242250.html)
1,2位に入っているのは「共感できるかどうか」と「おもしろいかどうか」。
基本的にSNSユーザーは、共通の趣味や出身地、職種などの「共通点」でつながっています。
同じ属性同士のつながりなので、
自分が共感したものはおそらくフォロワーも共感しやすいでしょうし、
自分があるあるネタで笑えば、フォロワーも同じく
「あ、わかるわかる!」とおもしろさを感じられるでしょう。
そういった記事はユーザー同士で話題にしやすいですから、
多くのユーザーに拡散されるというわけですね。
少しややこしい話になってしまいましたが、
要はSNSでは、つながっているユーザー同士で話題にしやすいもの、
「会話のネタにしやすいコンテンツ」が拡散されやすいということです。
SNSで拡散される記事の4つのタイプ
「会話のネタにしやすいコンテンツ」が拡散されるということでしたが、
この項ではより具体的にその特徴について書いていきます。
タイトル例も載せておきますので、参考にしてください。
①【経験型】
あるあるネタなどの経験型はSNSで拡散されやすい定番の記事です。
作る側としても自分の経験を入れればいいわけですから、
比較的容易に作成できると思います。
「地域あるある」「職場あるある」「学校あるある」が
あるあるネタのなかでも外しにくいお決まりのネタです。
また、記事作成者に対しての親近感にもつながりますので、
うまくいけばファンを獲得することもできます。
②【エンターテインメント型】
なにか企画を考えて、それに沿って書かれた記事です。
もっぱら、タイトルのインパクトの大きさが拡散率に影響します。
おもわず笑ってしまうような、エンターテインメント性に優れているものが多く、
より広いユーザー、本来のターゲット層以外からの集客も狙えます。
最近では大企業のエイプリルフールネタが毎年恒例になっていますが、
どれも普段とは違うターゲット層への拡散を起こしています。
③【ハウツー型】
作業の手順や手法をまとめた記事です。
初心者などの「知識があまりない人」に向けた、簡潔明瞭な内容が求められます。
特に
・ライフハックなどの「日常生活にすぐ取り入れやすいもの」
・トラブル解決法などの「しっておかなければならないもの」
上記の2つが比較的よく拡散されやすいでしょう。
ここ4限目の記事も、ハウツー型に含まれますね。
④【ニュース型】
時事ネタやトレンドを入れた記事は、特に短期間で爆発的な拡散をねらうことができます。
新鮮さが命ですので、流行を敏感に読み取ることが必要です。
流行を読み取ることに関しては、集客法「トレンドや統計データを活用する」で
詳しく説明していますので、ぜひ読んでみてください。
政治問題などは、記事がお堅い印象になってしまうというデメリットがありますが、
それを逆手にとって、簡単に解説した記事にすることで拡散されやすくすることができます。
この辺りはハウツー記事と通じるところがありますね。
テレビでは最近、ニュースをわかりやすく解説した番組や、
おもしろおかしく扱った番組が人気ですが、それと同じです。
まとめ
さて、ここまで「SNSで拡散されるコンテンツの特徴」について紹介しました。
具体例もいくつか挙げましたが、結局いちばん重要なのは、
「読者のニーズを理解しているかどうか」です。
冒頭の言葉を借りるなら「共感できるかどうか」ですね。
いくらこちらが面白いと思ったコンテンツを作っても、
読み手が求めるものでなければ意味がありません。
まずはこちらが、読者のことをわかっているという
メッセージを伝えることが大切です。
読者目線を養うには、普段自分がSNSでどんなコンテンツを拡散しているのか
記録を取るのが手っ取り早く、かつ効果的でしょう。
というのも、私たちは筆者である前に読者ですからね。
読者歴の方が長いですから。
読者であるときの視点を失わなければ心配いりません。
まあそれがなかなか難しいのですが。