※当コンテンツでは、確定申告に関する情報をお届けしています。
※確定申告に関してご不明な点がある場合は、近隣の税務署等にお問い合わせください。
※当コンテンツは、令和2年2月時点の法令を基に作成されています。
※こちらの診断チャートはあくまでも参考程度にご利用くださいませ。
※診断結果については結果を保証するものではありません。
※税務署の見解によってはこの限りではございません。
「アフィリエイトで稼いだ収入って…確定申告する必要あるの?」
誰でもネットビジネスを始められる昨今、アフィリエイトをはじめとした副業は特別めずらしいことではなくなりました。
中にはアフィリエイトで成功を収め、本業として活躍されている方もいらっしゃいますよね。
そんなアフィリエイト界隈で、毎年この時期(1月~2月)に話題にのぼるのが
「アフィリエイト報酬は確定申告する必要があるのか」
です。
結論から言うとアフィリエイト報酬は原則、確定申告しなければなりません。
さらに、納期に遅れたり申告しなかった場合には、追加徴税などの重いペナルティを課せられる恐れがあります。
アフィリエイトで得た収入をできるだけ手元に残すためにも、しっかりと確定申告しておくべきです。
今回はアフィリエイターが知っておくべき確定申告の「基本的な仕組み」や「手続きの仕方」についてご紹介したいと思います。
確定申告とは
「そもそも確定申告ってなに?」
確定申告は、給与所得とは別に「事業所得」や「雑所得」等を得ている場合に、税務署に年間の所得を申告し、納税する手続きのことです。
アフィリエイトで得た収入は給与所得ではなく、事業所得または雑所得にあたるため、確定申告しなければなりません。
※ただし、給与所得でも確定申告しなければならない場合もあります。
確定申告の必要がない人
しかし、以下のどちらかの条件に当てはまる方は確定申告する必要はありません。
① 副収入が20万円未満で年末調整している給与所得者(会社員)
② アフィリエイトを本業とし年間所得が38万円未満である時(主婦や学生を含む)
※①の条件を満たしていても、医療費控除や住宅ローン控除などで確定申告を行う場合には、副収入を含めた全ての所得を申告する必要があります。
今年、確定申告する必要があるか気になる方は、こちらのチャートで確認してみてください。
アフィリエイトにおける所得とは
確定申告では、前年の年間所得を税務署に届け出ます。
まず理解しておきたいのが「収入」と「所得」は異なるということです。
アフィリエイト報酬などの収入から「必要経費」を差し引いた金額が「所得」です。
課税対象となるのは収入ではなく「所得」のほうなのでご注意ください。
確定申告で提出するのは、前年の1月から12月までの年間所得です。
例えば、2020年の確定申告では前年2019年の年間所得額を申告します。
※afbでの年間報酬(収入)の確認方法はこちら。
確定申告の3つ種類
アフィリエイトの確定申告は以下の3つの種類に分かれます。
アフィリエイトを本業として行っており「※青色申告承認申請書」を提出している事業者
※提出時期:青色申告書による申告をしようとする年の3月15日まで
アフィリエイトを本業として行っており「青色申告承認申請書」を提出していない事業者
副業でアフィリエイトやっている給与所得者
確定申告に取り掛かる前に、これら3種のうち、どれに該当するのか把握しておく必要があります。
まず、ざっくりと分けるとアフィリエイトが本業なら「事業所得」、副業なら「雑所得」です。
アフィリエイトを本業とし、事前に開業届と「青色申告承認申請書」を税務署に提出し、承認を受けると「事業所得(青色申告)」として申告できます。
事業所得にはもう一つ、「白色申告」というものがあります。
こちらはアフィリエイトを本業としているが、青色申告承認申請書を出してない場合に行う確定申告です。
そして、会社員などの本業とは別に、副業としてアフィリエイトを行っている場合には「雑所得」で確定申告を行います。
自分がどのタイプの確定申告に該当するか、こちらのチャートを使って確認してみると良いでしょう。
ちなみに青色申告は税制上様々なメリットがあります。
・65万円または10万円の特別控除(※1)
・赤字を3年間繰り越すことができる(※2)
・生計を同一とする家族へ給与を支払っている場合は全額必要経費になる
※「青色事業専従者給与に関する届出書」の提出が必須
・自宅で仕事をしている場合は家賃や電気代の一部を経費にできる
(※1)65万円の青色申告特別控除を受けるには以下の条件を満たす必要があります。
(1) 不動産所得又は事業所得を生ずべき事業を営んでいること。
(2) これらの所得に係る取引を正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)により記帳していること。
(3) (2)の記帳に基づいて作成した貸借対照表及び損益計算書を確定申告書に添付し、この控除の適用を受ける金額を記載して、法定申告期限内に提出すること。
(※2)赤字の繰り越しとは
年間所得が赤字だった場合に、その赤字額を翌年以降の所得から天引きできる特典です。
例えば19年の年間所得が「-5万円」の赤字で、翌年20年の年間所得が「50万円」の黒字だとします。
この場合に、20年度分の確定申告時に年間所得「50万円」から前年の赤字額「-5万円」を天引きできます。
つまり、課税額が「45万円」になります。
また白色申告では、青色申告のメリットが制限されるものの、記帳方法がシンプルで簡単という側面があります。
このように、アフィリエイトを本業で始める方は、青色申告で確定申告すると大きな節税になります。
アフィリエイトで必要経費と認められるもの
確定申告時に課税対象となるのは収入ではなく「所得」です。
所得は「所得額 = 収入 ー 必要経費」で計算します。
必要経費とは、収入を得るために使った業務上の費用のことです。
では、アフィリエイトで「必要経費」として認められるものとは、具体的にどのようなものでしょうか?
・消耗品費:10万円未満のパソコン、プリンター、デジカメ等
・新聞図書費:業務に関連する書籍や情報誌
・通信費・電気代:インターネット費用・レンタルサーバー・独自ドメイン等サイト運営にかかる費用
・交通費:取引先との打ち合わせ等にかかった交通費
などなど
あくまでも業務で使用していることが前提なので、私生活で使うものを経費に計上して良いわけではありません。
さらに先に紹介した確定申告の3種類によって、経費として認められる範囲も異なりますので注意してください。
家事按分
では、自宅をオフィスにしている等、パソコンや家賃などを私生活と併用している場合にはどうなるのでしょうか?
この場合、支出した費用のうち業務で使用した分だけ必要経費として申告できます。
経費に計上する割合には明確な基準はなく、自分で決めることができますが、税務署にきちんと説明できる合理的な根拠を用意しておく必要があります。
確定申告の手続き
確定申告は基本的に以下のような流れになります。
・給与所得、公的年金などの源泉徴収票
・各種控除証明書など
・申告書は税務署に取りに行くか、国税庁のHPからダウンロード可能。
・住宅地管轄の税務署に送付するか、直接税務署に持参。
※令和4年分の確定申告は令和6年2月16日(金)から同年3月15日(金)内に行います。
※個人事業主の消費税および地方消費税の納税期限は令和6年4月1日(月)までです。
詳しくは下記のページをご覧ください。
afbで年間収入を確認する方法
確定申告で申告書を作成する際に、課税対象となる年間所得を計算する必要があります。
「afb」を利用している方は、年間報酬を所得に加算しなければなりません。
そこで、afbでの年間報酬を確認する方法をご説明します。
まず、afbの管理ページにログインします。
afbのトップページにアクセスしてください。
ログインフォームに「パートナーID」と「パスワード」を入力し、「afb管理画面」にログインします。
次に画面右上付近の「お支払い履歴」をクリック。
「レポート期間」に確定申告の対象となる期間を指定します。
ここで注意していただきたいのが、課税対象となる収入は「支払い月」ではなく「確定月」に発生するということです。
afbでは当月支払いの報酬は、前月末に確定されます。
そのため、レポート期間の指定では、確定申告の対象となる年の2月~翌年の1月を選択してください。
「レポート期間」を指定したら「レポートを表示する」をクリックします。
2023年2月~2024年1月までの支払い報酬が、2024年に確定申告するafbの収入です。
「アフィリエイターの確定申告」おさらい
最後に、今回ご紹介した確定申告の情報を以下にまとめておきます。
・確定申告とは年間で得たアフィリエイト報酬等の所得を国に申告し、納税すること。
・アフィリエイト報酬を得た場合、原則、確定申告する必要がある。
・業態や所得額に応じて、申告しなくてもよい場合もある。
・無申告や遅延には大きなペナルティが課せられる。
※確定申告に関してご不明な点がある場合は、近隣の税務署等にお問い合わせください。
※当コンテンツは、令和6年1月時点の法令を基に作成されています。
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