サイト運営者の最大の悩みの種である「アクセス数」…。
あなたはアクセスを獲得するために、どのような対策を取っていますか?
例えば、トラフィックを生み出すために以下のような対策が一般的です。
・SEO対策による検索流入
・SNSを活用した集客
しかし、サイトを開設して間もない時期は、これらの効果が発揮されるまでに時間が掛かります。
そのため、地道にコンテンツを積み上げながら、アクセスが増えない期間を耐え続けなければなりません。
ところが最近になって、小規模なサイトでも大量のアクセスを獲得できる可能性が出てきました。
俗に言う「Google砲」です。
Google砲を受けると短期間で数倍~十数倍ものトラフィックが発生します。
これは、広告のクリック率やコンバージョンにも大きな影響をもたらす数値です。
そのため、アクセス数に伸び悩むアフィリエイターでも、一気に成果に繋がる絶好のチャンスです。
ちなみにafbが開講している「アフィリエイト学校」でも、2つの記事がGoogle砲の被弾に成功しました。
今回は、Google砲に関する基本的な情報を踏まえた上で、アフィリエイト学校がGoogle砲を受けた時の状況や意識していたことをご紹介したいと思います。
Google砲とは
「Google砲」とは、Googleのアプリケーションに表示される「おすすめ記事」からのトラフィックを指します。
具体的には以下のアプリのパーソナライズ機能からアクセスが入ります。
・Googleアプリ内の「Discover」
・Chromeアプリ内の「おすすめの記事」
両方とも、アプリユーザーの興味・関心に近いコンテンツを提供する機能です。
※以降、「Discover」「おすすめの記事」両方の表記を「Discover」で統一します。
※↑実際のGoogleアプリ上の表示
アプリのトップ画面に掲載される記事には、大規模なアクセスが押し寄せます。
Google砲1発分でおよそ数百~数万規模のPV数を獲得できると言われています。
しかし、ずっと掲載されるわけではなく掲載期間が限定されています。
また、30分しか持続しなかったり、逆に2日間継続したとの報告もあり、コンテンツによって継続時間に大きな差があるようです。
ちなみに、検索アプリ等を起点としたアクセス現象には、他にも「スマニュー砲」「グノシー砲」「ヤフトピ砲」等があります。
短期間かつ爆発的な効果を例えた「砲」の称号を、新たにGoogleも冠することになりました。
Google砲の実際の威力
afbが開講している「アフィリエイト学校」の記事がGoogle砲に被弾しました。
実際にGoogle砲が発動した記事は以下の2つです。
・【WordPress】おすすめ無料テーマ9選&アクセスアップに繋がるテーマ選びのコツ
(19年9月25日公開)
・【WordPress】Google Analyticsを連携させる方法【2019年最新版】
(19年10月15日公開)
【1記事目のアクセス推移】
9月25日公開の記事は、27日の朝にDiscoverからのアクセスを確認しました。
主に朝と夜にアクセスが集中し、翌日の深夜から朝にかけて徐々にアクセスが減少していった印象です。
【2記事目のアクセス推移】
10月15日公開の記事は、なんと公開して数時間後にGoogle砲を被弾しました。
さらにGoogle砲からの流入は、公開日から2日間にかけて持続しています。
両方とも朝と夜にアクセスが集中し、深夜帯は低調子でした。
1日のアクセスは普段のPV数のおよそ3~4倍にまで伸びました。
Google砲に被弾されるには
Google砲はSEO対策のように狙って達成できるものなのでしょうか?
現時点では「Discover」の掲載条件について、はっきりとした情報は出ていません。
とは言え、Google砲を全く受けないサイトがある一方で、Google砲を連発しているサイトも存在しています。
現に、アフィリエイト学校においても、19年9月25日と10月15日の2回に渡ってGoogle砲が発動しました。
また、Google砲の一発目から二発目までのインターバルは、およそ3週間弱と短期間です。
そして、両者は内容こそ違いますが、構成や本文の基本的な作り方は同じです。
つまり、Google砲が発動しやすい何らかの傾向があると考えられます。
では、いったい何がGoogle砲を発動させる条件になっていたのでしょうか?
一般的なGoogle砲対策
成功例の詳細に入る前に、まずネット上に流通しているGoogle砲対策を整理してみましょう。
① Googleにインデックスされている
②(流行している)ジャンルに強い記事やサイト
③(被弾前に)SNS等からアクセスがある記事
④ 構成やレイアウトが整理されている
⑤ 画像を用いたコンテンツ作成
⑥ AMP対応
Googleのインデックスは大前提とし、主にユーザー注目度の高い記事がGoogle砲の対象になりやすいようです。
また、可読性の高い記事やAMP対応等といったユーザビリティを考慮したコンテンツも優遇されると言われています。
一方、Google砲を受けた複数サイトの報告によれば、以下のような対策は効果が低いと言われています。
(1) 文字数
:1000文字未満の記事にもGoogle砲が発動しているため。
(2) 被リンクやサイテーション数
:Googleのクローラーは被リンク数を調べるのに時間がかかる。Google砲は主にインデックスから短時間で発動することが多いため、被リンクをカウントしていない可能性が指摘されている。
(3) 特化サイト
:雑記ブログ等もGoogle砲の対象となっているため、特定のジャンルに絞ったサイトだけが発動条件とは言えない。
特化サイトに限らず雑記ブログでも特定ジャンルに優れたコンテンツを作成することで、Google砲を受けられるようです。
また、文字数や被リンク数などの優先順位は低く、あくまでコンテンツそのものの質の高さが求めらていることがわかります。
実際にGoogle砲が発動した時の状況
次に「一般的なGoogle砲対策」を踏まえた上で、実際に当講座がGoogle砲を受けた時の状況と見比べてみたいと思います。
① Googleにインデックスされている ⇒〇
Google砲は「Googleアプリ」からの流入ですので、Googleへのインデックスは必須条件です。
Google砲を受けた2記事は両方とも、サーチコンソールの「URL検査ツール」でインデックス依頼を済ませていました。
また、Google砲の対象になっていない記事と比べ、素早くインデックスされている印象があります。
インデックス後、間もなくGoogle砲が発動し、大量のアクセス流入を確認しました。
②(流行している)ジャンルに強い記事やサイト ⇒〇
Google砲1発目の記事は「WordPressのおすすめ無料テーマ」について、2発目は「Google AnalyticsとWordPressとの連携方法」について述べています。
両方とも特定のジャンルに絞った内容になっています。
また、2記事の対策キーワードは両方ともミドルキーワード以上の検索ボリュームです。
そのため、「WordPress」関連の記事の中でも比較的ニーズが高い内容と言えます。
③(被弾前に)SNS等からアクセスがある記事 ⇒×
確かに、2記事は公式Twitterにて公開のお知らせを発信しました。
しかし、Twitterの告知から間もなくGoogle砲が発動しています。
そのため、発動時のTwitterからの流入数はごくわずかでした。
また一般的なGoogle砲対策では、ある程度のアクセス数を確保する必要があると言及されています。
アフィリエイト学校のケースでは、Google砲の発動前はほとんどアクセスがありませんでした。
つまり、事前にアクセスが無くてもGoogle砲が発動する可能性があります。
④ 構成やレイアウトが整理されている ⇒〇
アフィリエイト学校の記事は、執筆者のほかに校閲者によるチェックを経て公開されます。
そのため、見出しや段落の構成、本文の見やすさの要件はクリアしています。
⑤画像を用いたコンテンツ作成 ⇒〇
アフィリエイト学校の各講座では、テキストとともに図説解説が頻繁に行われます。
Google砲を受けた記事も例外ではなく、2記事とも10枚以上の画像が使用されています。
また、読者が内容を把握しやすいようオリジナル画像を所々に配置させていました。
2記事目では、「Google AnalyticsとWordPressの連携方法」についてキャプチャー画像を複数用いて操作方法を詳しく解説しました。
単純に枚数ではなく、読者の理解を助けるために画像を挿入したのが評価されたのではないかと推測します。
⑥ AMP対応 ⇒△
AMPとは、モバイル端末でのサイトの表示速度を高速化する施策のことです。
2記事はAMP非対応のため、Google砲の必須条件ではないようです。
ただし、Discoverは主にモバイル端末で利用されるため、AMP対応が評価ポイントとなっている可能性は十分あります。
Google砲記事で意識したこと
この節では、一般的なGoogle砲対策とは他に、記事作成にあたって意識したポイントをご紹介したいと思います。
しかし、今回のケースでは2記事ともGoogle砲を狙って作成したわけではありません。
対策キーワードを基軸に記事を作成した結果、思いがけずGoogle砲がヒットしました。
Google砲のトリガーとなるポイントは確定できませんが、現にGoogle砲に評価された記事の作成方法として参考にしてみてください。
① 上位表示の難易度が高いキーワードで対策する
② 検索ユーザーの欲求を満たすコンテンツ作成
③ サジェストキーワードや共起語を盛り込んだ記事構成
④ 可読性の最適化
⑤ 対策キーワードの出現率
以上のポイントについて詳しくお話しします。
① 検索ボリュームが高いキーワードを対策
Google砲が発動した2記事の対策キーワードは両方とも、検索ボリュームが高いキーワードでした。
1記事目の記事では、月間検索ボリューム約38万の対策キーワード。
2記事目の記事は、約4000ボリュームでした。
このようにミドルキーワード~ビッグキーワードの記事がGoogle砲に被弾しています。
Google砲の対策では、流行しているジャンルのコンテンツがDiscoverに表示されやすいと言われています。
そのため、今回ボリュームが大きいキーワード記事にGoogle砲が発動したのは、偶然ではないかもしれません。
② 検索ユーザーの欲求を満たすコンテンツ作成
記事作成にあたっては、検索ユーザーの欲求や悩みへの「答え」になるよう心掛けました。
例えば、1記事目の対策キーワードは「WordPress テーマ」です。
しかし、検索ユーザーの意図は「WordPressのテーマとは何か?」を知りたい訳ではありません。
実際に検索してみると、主にWordPressのテーマを複数紹介しているコンテンツがヒットします。
つまり、「WordPress テーマ」の検索ユーザーは、有用性の高いテーマを探していることがわかります。
そのため、検索ユーザーにとって理想的なテーマが見つかるコンテンツを作成すれば、検索ニーズを満たすことができます。
このように対策キーワードの検索意図に対して100%応えるコンテンツ作成を目指しました。
③ サジェストキーワードや共起語を盛り込んだ記事構成
メインキーワードだけでなく、サジェストキーワードや共起語による検索ニーズも満たすように構成を作成しました。
例えば1記事目では、メインキーワード「WordPress テーマ」のほかに、「無料」「おすすめ」「レスポンシブ」等の共起語のニーズも満たす構成を考えました。
サジェストや共起語を補足することで、検索ユーザーが気になる情報を1記事内に網羅できます。
SEO対策においても、この「情報の網羅性」が高く評価される傾向にあります。
Google砲の選考基準においても、例外ではないかもしれません。
④ 可読性の最適化
ただ単に検索ユーザーのニーズを満たすだけでなく「読みやすさ」も意識しました。
主に以下のような点に配慮しています。
・簡潔な文章
・適度な改行と行間
・テーブルやリストを使ったポイントの整理
・アンダーラインによる強調
・キャラクターの吹き出し
・読者が当然必要とするページへのリンク
ただし、このような施策がGoogle砲のアルゴリズムの評価対象になっているかは疑問です。
というのも、今回の2記事目の事例では、インデックス後すぐにDiscoverから流入が発生したからです。
本来、記事の「読みやすさ」「使いやすさ」を評価するには、ある程度のデータの蓄積が必要です。
ほとんどアクセスが発生していない内にGoogle砲が発動した今回の事例では、この点においてデータ量が少なすぎます。
そのため記事単体の可読性やユーザービリティは、評価対象として優先順位が低いと考えられます。
⑤ 対策キーワードの出現率
キーワード出現率については、とくに意識していたわけではありませんでした。
しかし、②~③のポイントを満たす上で結果的に出現率が高くなったのは事実です。
2記事ともに対策キーワードの出現率は平均3%を超えています。
とは言え、過剰な割合というわけでもありません。
検索意図に沿ったコンテンツ作成の中での「適度な量」が無難かと思われます。
SEO対策との関係性について
「記事作成で意識した5つのポイント」はSEO対策の基本です。
ところが、Google砲に被弾した2記事の現時点での検索順位は今一つです。
そのため「Google砲対策=SEO対策」とは考えにくいかもしれません。
しかし、SEO対策の基準に沿って作成した記事がGoogle砲を受けたのも事実です。
そのため、SEO対策の一部がGoogle砲のアルゴリズムにかなった可能性は十分にあります。
Google砲がSEOに及ぼす影響
逆にGoogle砲は検索結果にどう影響してくるのでしょうか?
前述の通り、被弾後すぐに検索順位が上がるような効果は確認できませんでした。
しかし、Google砲によるアクセス増加によって、SEOへの間接的な影響は期待できます。
というのも、Google砲を受けるとユーザーの行動データが一気に蓄積されるからです。
Googleはコンテンツを評価する上で、ユーザーの行動データを活用しています。
例えば、ユーザーの滞在時間や離脱率などを計測することで、そのコンテンツが「検索意図に適っているか」や「読みやすい記事か」等を判断できます。
そのため、Google砲による大量の行動データの蓄積によって、コンテンツの正確な評価を早める効果を期待できます。
また、Google砲は「被リンク」や「サイテーション」を得るチャンスでもあります。
Discoverは、ユーザー個人の関心に近いジャンルのコンテンツをオススメする機能です。
つまり、Google砲からの来訪者の多くは、記事内容に興味を持っているユーザーです。
来訪者がまとめサイトやブログの執筆者だった場合に、コンテンツを取り上げてくれるかもしれません。
Google砲を機に、多くの被リンクやサイテーションを獲得できれば、短期間でGoogleの評価を引き上げることができます。
Google砲のアクセスを調べる方法
もし、あなたのコンテンツに大規模なトラフィックが突然発生したら、それはGoogle砲かもしれません。
Google砲のアクセス数を調べる方法には以下の2通りあります。
・Google Analytics
・サーチコンソール
それぞれ確認する方法を解説します。
Google Analyticsで調べる方法
まずGoogle Analyticsのレポートから「行動」を開きます。
さらに「サイトコンテンツ」⇒「ランディングページ」へと移動してください。
次に「セカンダリ ディメンション」のプルダウンメニューを開きます。
検索フォームに「リファラ」と入力してましょう。
すると「完全なリファラー」が検出されるので、クリックしてください。
メニューの右側にある「アドバンス」をクリックします。
次に、「ランディングページ」のプルダウンメニューを開き、同様に「完全なリファラー」に設定してください。
さらに、右隣の「含む」メニューから「正規表現一致」を選択します。
「正規表現一致」を設定したら右隣の入力フォームに以下を記入してください。
googleapis.com|discover.google.com
すると、このようにリストにDiscoverからのアクセスのみ表示されます。
どの記事がGoogle砲を被弾し、トラフィックがどのくらい発生したか一目瞭然です。
サーチコンソールで調べる方法
19年4月より「サーチコンソール」でもDiscoverのレポートを確認できるようになりました。
Google砲専用のレポートになるため、Google Analyticsよりも詳細な情報を手に入れることができます。
・Google砲トラフィックが発生しているページ
・クリック数
・表示回数
・CTR
レポートへのアクセスも数クリックで済むので簡単です。
Google砲からある程度アクセスが増えると、サーチコンソールに「Discover」項目が追加されます。
「検索パフォーマンス」を開き「Discover」をクリックしてください。
Discoverでの表示回数やクリック数などをチェックできます。
また、どのようなジャンルの記事が多くクリックされているか確認しておきましょう。
現時点で人気のあるジャンルを把握しておけば、今後のGoogle砲向けのコンテンツ作成に応用できます。
Google砲に適した広告モデル
Google砲による短期間の大量アクセスは、広告へのアクション数にも大きく影響します。
ただし、Google砲の特性をきちんと理解しておかないと、このチャンスを最大限に発揮できないかもしれません。
大規模なトラフィックという側面だけ観れば、クリック報酬型のGoogle AdSenseでも有効です。
しかし、Google砲は記事の内容にすでに興味・関心を持っているユーザーがアクセスする仕組みです。
そのため、記事の内容に沿って商材を選べるアフィリエイトのほうが、大きな成果を期待できます。
また、Google砲の終了後も継続してアクセスしてもらうために、メルマガ登録やSNSのフォローへ促す施策も有効です。
「Google砲」のおさらい
・SEOやSNS対策に行き詰ったら「Google砲」を狙ってみよう
・Google砲は短期間のうちに大量のアクセスが発生する
・話題になっていたり流行しているジャンルがGoogle砲に狙われやすい
・検索ニーズを満たしたコンテンツはGoogleに評価されやすい
・Google砲はSEOにも間接的な影響を与える
・Google砲はアフィリエイトやGoogle Adsenseの成果を上げるチャンス
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