SEOキーワードを何となくで決めて、記事を書いていませんか?
ブログを始めて間もない頃は、「記事を書くこと」に意識が集中してしまい、取りあえずで書き出してしまうことがあります。これでは、いくら記事を書いても上位表示されなかったり、思うようにCVが発生しません。
CVが発生する記事の良し悪しは、事前準備の段階で決まります。その中でも一番肝心なのが、「SEOキーワード選定」です。SEOキーワードをしっかりと理解して選定しないと、アフィリエイト収益を発生させるのが難しくなります。下手をすると一度も収益が発生しないことも……。
そうならないために、これから2回に渡って「SEOキーワードとは何か」「SEOキーワードの選定はどうやれば良いのか」をじっくりと解説していきます。この講座を読むことで、事前準備を上手にこなせるようになるはずですよ。
キーワードは「ユーザーの疑問」のこと
キーワードは「ユーザーが検索する時に入力する言葉」のことです。
ユーザーが検索をする理由は、「疑問を解消する」ためです。みなさんも普段から疑問に思ったことや、分からないことをついスマホで検索しているのではないでしょうか?
ネットが普及するまでは、疑問に思ったことは知っている人に聞いたり図書館などで調べたりするしかなく、非常に時間がかかっていました。しかし、ネットやスマホの普及によって、浮かんだ疑問はその場ですぐに解決できるようになりました。「疑問⇒解決」までのプロセスが、非常に高速に行われるようになったのが、このネット時代なのです。
そのため、ユーザーの疑問を”すぐに”+”的確に”解消させる記事を書くことがアフィリエイターには求められます。キーワードを調べずに取りあえずで記事を書いてしまうと、ユーザーの疑問を上手く掴めず、その疑問に対する的確な答えを示すことができない、「読むのが無駄な記事」になってしまいます。
そうならないためには、キーワードを詳しく知り、ユーザーの疑問がどういう物か適切に理解する必要があります。
ユーザーの疑問は大きく3つの「型」に分けられる
キーワードはユーザーの疑問。ともすれば、疑問の数だけ種類がありそうだと思われるかもしれませんが、キーワードの種類は多くありません。大きく3つの「型」に分類することが可能です。
それが、「情報型」「取引型」「案内型」です。
何億種類とあるキーワードのほとんどをこの3つに分けることができます。
それでは、1つ1つ解説していきます。
「情報型」:意味を調べる時に使うキーワード
「アレってなんだっけ?」を解消するために検索するキーワードを「情報型」と言います。情報型はその名の通り、「やり方」であったり「概要」であったりと、「情報を知るため」に検索されるキーワードです。
たとえば、下記のようなキーワードが情報型です。
「映画 とは」
「アフィリエイト」
「ハロウィーン 起源」
これらは知識を手に入れるために検索されるキーワードなので、ユーザーにCV(商品購入や登録)をさせるのに工夫が必要です。
「取引型」:購入を検討する時に調べるキーワード
「〇〇が欲しいんだけど、どこのメーカーが良いの?」を解消するために検索されるキーワードが「取引型」です。取引型は「比較」や「オススメ」など、「商品購入の参考」に検索されるキーワードです。
たとえば下記のようなキーワードが取引型になります。
「映画 おすすめ」
「化粧品 通販」
「青汁 ランキング」
取引型は、ユーザーの購買意欲が高く、CVを起こしてくれる可能性が高いです。なので、アフィリエイトでは取引型を狙った記事が多いとされています。
「案内型」:ユーザーがアクセスするサイトを決めているキーワード
「あのWebサイトってどこだっけ?」「あのお店ってどこだ?」を解消するために検索されるキーワードを「案内型」と言います。案内型は、検索するユーザーが既にWebサイト名や商品名を知っていて、そこに「アクセスするために」検索するキーワードです。
たとえば下記のようなキーワードが案内型です。
「TOHOシネマズ 渋谷」
「afb 公式」
「iPhone Wikipedia」
「案内型」で検索するユーザーは”目的地(サイト)”も”行き方”も既に分かっているので、そのサイトへの行き方を解説した記事を書いても、誰もアクセスしてくれません。なので、案内型で記事を作成するのは避けた方が良いでしょう。
キーワードは「情報型」「取引型」「案内型」の3つの型に分けることができます。この型を知っていると、自分のサイトを改善する時、
「CVが少ないのは『情報型』のキーワードばかりを狙っているから」
「PVが少ないのは『案内型』のキーワードばかりを狙っているから」
このように分析することができます。
キーワードには4つの「ジャンル」がある
先ほどキーワードは3つの型があるとお伝えしましたが、ここからさらに4つに分けることが可能です。
それが、
「トレンド」:旬な話題のキーワード
「トレンド」キーワードは新発売した商品や開催されたイベントなど、その時に流行しているキーワードのことを言います。
このキーワードだけを取り扱った「トレンドアフィリエイトブログ」があるくらい、トレンドキーワードは活発なジャンルです。
瞬間的に爆発的なアクセスを望める分、トレンドが過ぎると一気にアクセス数が落ち込むデメリットもあるので注意が必要です
「シーズン」:季節によって検索されるキーワード
「シーズン」キーワードは季節や時期によって検索される回数が増減するキーワードのことです。
たとえば、
「ダイエット 水着」
「クリスマス プレゼント」
これらのキーワードはシーズンに該当します。
この「シーズン」キーワードを狙った記事は、投稿する季節を意識しなくては効果が薄いです。冬に「ダイエット 水着」の記事を投稿しても、CVはおろか、アクセスもされない恐れがあります。しかし逆に、夏になればアクセス数が増加するので、たとえば春の終わり辺りに記事を作成するのも一つの手でしょう。
「エリア」:場所に関連するキーワード
「エリア」キーワードは読んで字の如く地域に関連したキーワードです。
たとえば、「映画館」を検索する時、東京に住んでいる人は「映画館 新宿」または「映画館 都内」などと調べると思います。これを「エリア」キーワードと言います。
土地は不動なので、「エリア」キーワードは常に一定数のアクセスが望めます。また、その場所で大きなイベントが起こる時、周辺のおすすめスポットを紹介することで、「トレンド」キーワードと同じように爆発的なアクセスも期待できますよ。
「鉄板キーワード」:常に一定のアクセスを望めるキーワード
「鉄板」キーワードは他のキーワードとは違い、時期エリア問わずにアクセスが望めるキーワードです。
たとえば、「ノウハウ集」や一定の人気のある「商品紹介」などです。常に多くのアクセスが期待できる分、競合相手も多いです。
「Apple」や「ディズニー映画」は、この先も多くの人が検索しますが、その分ライバルサイトが多いのは予想できると思います。
なのでより丁寧な説明をしたり、新情報を記載するなど、他のサイトとは異なる要素がある記事を書くように心がけてください。
「トレンド」「シーズン」「エリア」「鉄板」。この4つを知ることで、キーワードを探す時に幅広い視点を持つことができます。記事のネタに困ったのなら、視点を変えると普段とは違うネタを見つけることが可能です。
たとえば、喫茶店のレビューをするブログで、「エリア」を意識すれば、「喫茶店 東京」「喫茶店 横浜」「喫茶店 関東」など、場所を変えるだけでたくさんの記事を作成できます。また、「シーズン」を意識すれば、夏限定メニューの紹介や、クリスマスデートにオススメの店舗の紹介記事も作成可能です。
キーワードには2つの「ボリューム」がある
図の右側にまだ空きがあるので勘の良い人なら気がついていたかもしれませんが、キーワードにはもう一段階分類があります。
それが「ビッグキーワード」と「スモールキーワード」の2つのボリュームです。よく使われる言葉なので、既にご存知の方も多いかもしれません。
ボリュームの分け方ですが、単純に検索回数が多いか少ないかの差です。
検索回数が多いキーワード :ビッグキーワード
検索回数が少ないキーワード:スモールキーワード
このように分類します。
しかし、ビッグキーワードとスモールキーワードの2つは、キーワードを選ぶ際の基準で一番大事と言っても過言ではありません。必ず、この2つを確認しておきましょう。
「ビッグキーワード」:検索回数が多くて狙うのが難しいキーワード
検索回数が多いキーワードをビッグキーワードと呼びますが、実際にどのようなキーワードが該当するのか調べてみましょう。
たとえば、
「iPhone」
このキーワードはビッグキーワードです。
「キーワードの検索回数などを調べられる『Ahrefs(エイチレフス)』」で月間検索回数を調べると「1,080,000回」検索されていることが分かります。
ビッグキーワードは検索回数が多い分、ライバルサイトも多いので上位に表示させるのは至難の技です。
実際に「iPhone」で検索をすると、Webページが「6,040,000,000 件」もヒットします。もしも、「iPhone」を狙った記事を書いたのなら、60億ものライバルサイトと競う必要があるのです。
「スモールキーワード」:検索回数が少ないが上位表示を狙いやすいキーワード
検索回数が多いビッグキーワードと比べて、検索回数が少ないキーワードをスモールキーワードと言います。
たとえば、「iphone8 iphonex 比較」など、二つ以上の単語が合体した複合キーワードがスモールキーワードになりやすいです。エイチレフスで月間の検索回数を調べると、「1,200回」検索されており、「iPhone」に比べるとガクッと検索回数が少なくなっているのが分かります。
また、「iphone8 iphonex 比較」で検索すると、Webページが「9,680,000 件」ヒットします。「iPhone」と比較するまでもなく、ライバルサイトの数が減っているのも分かります。
つまり、スモールキーワードはビッグキーワードに比べて「検索回数が少なく」、「ライバルサイトも少ない」キーワードのことを言うのです。
みーちゃんも言っていますが、初心者の方は基本的にはスモールキーワードを狙った記事を書くのがベターです。しかし場合によっては、ビッグキーワードを狙う必要も出てきます。
というのも、ユーザーの満足度を高めるためや、ウェブサイトの専門性を高めるためにビッグキーワードが必要になることもあるからです。
上位に表示されないからビッグキーワードは意味がない。ではなく、時にはビッグキーワードを狙うことも大事なのです。
実際にキーワードを分類してみよう!
・「CVR とは」
・「渋谷 ランチ」
・「iPhone Wikipedia」
・「バレンタイン チョコ」
4つのキーワードを用意しました。このキーワードを一緒に分類してみましょう。
■「CVR とは」
まず、このキーワードが何型か考えてみます。
「とは」は、”意味を知りたい時”に使われる言葉なので、これは「情報型」です。
続いてジャンルですが、「鉄板」でしょう。場所も時期も旬も関係なく、常に一定のアクセスが望めそうです。
最後にボリュームですが、エイチレフスで調べたところ、月間検索回数は900回ほどでしたので、「スモールキーワード」にあたります。
つまり「CVR とは」は、情報型で鉄板のスモールキーワードということがわかりました。
■「渋谷 ランチ」
「渋谷 ランチ」は何型か考えてみましょう。
あくまでも渋谷区のランチ情報を入手するためのキーワードなので、「情報型」です。しかし、紹介したお店を予約させることができればCVも狙えます。その点では「取引型」にもなりうるキーワードだと言えます。
次にジャンルですが、これは「エリア」です。渋谷という地名があるので当然ですね。
最後にボリュームですが、エイチレフスで調べると月間33,000回も検索されているので、「ビッグキーワード」と言えるでしょう。
まとめると、「渋谷 ランチ」は情報型でエリアのビッグキーワードです。
■「iPhone Wikipedia」
このキーワードは「案内型」です。Wikipediaというサイト名が付随しているので、アクセス先を想定して検索していると予想できるからです。
ジャンルは「鉄板」でしょう。iPhoneというブランドはこの先も存続するでしょうし、検索回数も大きく変動することはなさそうです。
ボリュームは「スモールキーワード」です。エイチレフスで調べたところ、検索回数が600回なので、そこまで多くありません。
「iPhone Wikipedia」は案内型で鉄板のスモールキーワードという分類にあたります。
■「バレンタイン チョコ」
「バレンタイン チョコ」。このキーワードは「取引型」です。「情報型」か迷ってしまいそうですが、このキーワードで検索をすると、チョコのオススメを紹介する記事が上位に表示されているので、「取引型」であると判断できます。
「ジャンル」ですが、こちらは「シーズン」です。バレンタインは毎年1回だけなので、2月14日よりも前にアクセスが増大すると予想できます。
ボリュームですが、エイチレフスでは4,400回検索されているようです。なので、「ビッグキーワード」と言っても良いでしょう。
つまり、「バレンタイン チョコ」は取引型でシーズンのビッグキーワードということが分かります。
SEOキーワードのまとめ
①キーワードの3つの「型」
・「情報型」:知識を得るために検索されるキーワード
・「取引型」:商品購入の参考に検索されるキーワード
・「案内型」:特定のサイトにアクセスするために検索されるキーワード
②4つの「ジャンル」
・「トレンド」:旬な話題のキーワード
・「シーズン」:季節に関連したキーワード
・「エリア」 :場所に関係したキーワード
・「鉄板」 :常に人気なキーワード
③2つの「ボリューム」
・「ビッグキーワード」 :検索回数が多いキーワード
・「スモールキーワード」:検索回数が少ないキーワード
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