SEO的カニバリゼーションとは、サイト内に似たようなテーマの記事が複数あり、同じ検索キーワードで検索結果に出てきてしまうような状態のことを指します。
カニバリゼーション=共食い
カニバリゼーション、本来の意味は同族食らいの「共食い」ですが、SEO用語として使われる前はマーケティング用語として使われていた言葉です。
マーケティングでの「共食い」とは「既存の製品で得ていた利益を新商品が食ってしまう」状態を指します。
これがマーケティングにおけるカニバリゼーションです。「新商品が既存の商品の売り上げを食ってしまう」から「共食い」。
これと似たようなことが記事でも起こります。
SEOでのカニバリゼーション
しかし、SEOでのカニバリゼーションを「共食い」というと「ん?」となってしまいます。SEOでのカニバリゼーションはいわば「記事同士の足の引っ張り合い」です。
こんな状態が起こっていたら、サイト内で足の引っ張り合い(カニバリゼーション)が行われています。
では同じキーワードで、同じサイトから複数の記事が引っかかった場合、なにが問題なのでしょう?
つまり、同じキーワードで検索結果に複数の記事が引っかかるということは、それだけそのキーワードから得られる「Googleからの評価が分散されてしまっている」ということなのです。
こうなってしまうと検索順位が上がりにくくなってしまうので、意外にカニバリゼーションは深刻な問題です。
「ハウツー系」などは、どうしても記事が多くなるにつれて似たようなテーマが出てきたりもします。
その場合は、しっかりと「このキーワードはこの記事!」と、アンカーテキスト(内部リンク)で誘導してあげられると、検索エンジンの混乱(「このキーワードはどの記事を表示するのが正解…?」という混乱)を避けることができます。
リンクのついた文字のこと。「リンク先の記事は○○って内容だよ!」ということを検索エンジンに伝える手助けになる。
カニバリゼーションが起こる要因
・記事のテーマが似ている
・記事のタイトルが似ている
つまり、似たキーワードの記事を作ってしまうことが問題なのです。
カニバリゼーションが起こらないように気を付けること
1記事につき、1キーワードで記事を作るように心がけましょう。
もしカニバリゼーションが起こりそうな、同じ単語がタイトルに入ってしまっていたり、似たキーワードでつくられた記事があったりするならば、なるべく「詳細はこちらの記事→○○」という感じに、別の記事へ誘導してあげましょう。そうすればアンカーテキストも付き、回遊率も上げられ、一石二鳥ですね。
「カニバリゼーション」おさらい
・1つのキーワードで複数の記事が同じサイトから出てきている状態のこと
・サイト内で足の引っ張り合いが起きて検索順位が上がりにくくなってしまう
関連用語
・回遊率
その他参考になる記事
・あなたが思うよりも深刻なSEOキーワードカニバリゼーションの問題を考え直そう(前編):Web担当者Forum