キャッシュとは、一度表示したWebページなどを高速表示するための一時保存機能のこと。
コンピュータ分野における「キャッシュ(cache)」というのは「データを一時保存」することを意味し、一度開いたことのあるデータを保存しておくことで、二度目の訪問時に素早く呼び出すことができるようになる仕組みのことです。
二つのキャッシュ
キャッシュには大きく分けて二種類あります。
サーバーに保存する「サーバーキャッシュ」
ブラウザ(デバイス)に保存する「ブラウザキャッシュ」
サーバーキャッシュ
インターネット上のデータを一時的に保存しておき、ユーザーからの要求があった場合、本来のサーバー(オリジンサーバー)の代わりに「キャッシュサーバー」というサーバーがデータを送るのが「サーバーキャッシュ」です。
サーバーキャッシュをすることで、オリジンサーバーの負担を減らし、ユーザーは高速アクセスができるようになる、双方にとってメリットのあるキャッシュです。
ブラウザキャッシュ
キャッシュといえばこちらを想像する人が多いかもしれません。
ブラウザキャッシュは先ほどのサーバーキャッシュと違い「一度アクセスしたサイトのデータ(画像やHTMLなど)を私たちの手元(デバイス)に一時保存する」ものです。
こうしてデータを一時的に保存しておくことで、インターネットの混雑を避け、ページの表示を高速化することができます。
既にデータが手元にあるので、改めてサーバーにデータの要求をする必要がなく、高速でWebページなどを開くことができるようになるのがこの「ブラウザキャッシュ」という仕組みです。
混同しがちなCookieとブラウザキャッシュ
似たようにデータを一時保存する機能で「cookie」というものがあります。
このcookieはブラウザキャッシュと混同されがちですが、実は全くの別物です。
ブラウザキャッシュは「デバイスがWebページの情報をまるっと持っていて、二回目以降の表示を高速化する」。
Cookieは「個人情報(パスワードやIDなど)を一時的に記録して次回以降入力を省略する」。
この二つは似たような働きをしているように思えるかもしれませんが、それぞれ別の仕組みです。
ブラウザキャッシュが「サーバーに掛け合わないことで利便性がでるキャッシュ」だとすると、cookieはむしろ「cookieがサーバーに掛け合うことで利便性がでるキャッシュ」ということです。
「キャッシュ」のおさらい
・キャッシュはデータを一時的に保存しておく仕組み
・二回目のページ表示がスピーディー
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