構造化データとは、検索エンジンにサイト情報を正確に読み取ってもらうためのコード。これを行うことによってリッチスニペットが表示される。(※)
※Googleの判断によっては、構造化データの内容がリッチスニペットとして表示されない場合もあります。
構造化データとは?必要?
まず、私たちが作るサイトがなぜ検索結果に出てくるかの仕組みを簡単におさらいします。
沢山あるサイトの中から、検索結果として関連性の高いものが表示されるのは、ネットの海を漂う「クローラー」と呼ばれる存在がデータを収集してくれているからなんです。
そして、「このサイトにはこんな情報があるよ」というのをまとめてくれるのですが、このクローラーたちや検索エンジンは人間と同じように情報を理解することはありません。
例えば画像などは分かりやすいですね。
彼らは画像を「画像である」としか理解できません。
どんなに素晴らしい写真であっても、それが「この写真は素晴らしい★5」と評価されることはありません。
そんなクローラーや検索エンジンに情報を正しく伝えるために使用するのが「構造化データ」というものです。
簡単に言えば、検索エンジンにも理解できるようにラベル貼りを行う、ということです。
この「ラベル張り」のことを「マークアップ」って呼ぶんですよ~
▲人は「会社の名前である」と理解できるがクローラーはそうではない
構造化データのメリット
先述した通り、検索エンジンが容易にサイト情報を把握することができるほか、
構造化データマークアップができると、リッチスニペットが表示されます。
▲リッチスニペットの例
上の例のように、リッチスニペットとして画像が表示される場合を考えてみます。
このとき検索エンジンは、以下のように情報を読み取っています。
「構造化データによると、画像はオートミールクッキーのものだな。
オートミールのレシピが検索されたら、この画像も一緒に表示してあげよう。」
このように、構造化データが検索エンジンの情報理解を助けることで、ユーザーの利便性の向上にもつながるんです。
構造化データをマークアップする
構造化データのマークアップをするために抑えておくべきことが2つあります。
マークアップに必要な「ボキャブラリー」と「シンタックス」
ボキャブラリー:「これは○○の情報です」というラベル付け。
これには「schema.org」というものを使用します。
シンタックス:ボキャブラリーの書き方。
これは、現在Googleで「JSON-LD」という書き方を推奨しています。
この書き方(シンタックス)は大きく分けて2通り。
1.HTMLタグに直接書く(単語ごとにラベル付け)
2.HTMLのどこか一か所にまとめて書く
2の「HTMLのどこか一か所にまとめて書く」というのがJSON-LDの書き方になります。
「JSON-LD」という書き方でボキャブラリーを書く
この記事では、「JSON-LD」という書き方で「schema.org」を書き、情報を検索エンジンに伝える方法を使います。
<script type=”application/ld+json”>
{
“@context”: “http://schema.org/”,
“@type”: “(なんの情報を書くか)”
ここにリッチスニペットにする情報を記述
}
</script>
JSON-LD では、scriptタグ<script>~</script> の中にリッチスニペットにしたい情報をまとめて書きます。
これはHTML内のどこに置いても大丈夫です。
試しに、「この情報は組織情報ですよ!」と検索エンジンに伝えてみます。
最初に、書き方は「JSON-LD」を使うことを伝えて、次に「schema.org」のルールに従って記述していくことを伝えておきます。
そのあとに「これは○○の情報です(@type)」という大枠のカテゴリーを指定します。
あとは@typeで指定した情報カテゴリのなかで、検索エンジンに伝えたい項目を@typeの下に書いていくだけです。
たとえば上の例のように、@typeに「Organization」を指定した場合、
その下には
「name(名前)」
「address(住所)」
「telephone(電話番号)」
などの項目を書き加えることができます。
その他@typeや、その下にくる情報の種類は公式サイトで一覧になっていますのでそちらを参照してください。
詳しい構造化データのマークアップ方法はこちらの記事を参照
「構造化データ」のおさらい
・サイト情報を検索エンジンに正しく伝えるためのラベル貼り
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