レンタルサーバーとは、サーバーをレンタルする運用形態です。サーバー本体をレンタルするのではなく、業者が提供しているサーバーのスペースを、ネットを通じて間借りするような形です。そのことから低価格で簡単に導入・運用できることが特徴です。
レンタルサーバーの利点
レンタルサーバーのメリットは「導入・運用のしやすさ」です。
Webで提供されている管理画面に入るとデータベースソフトウェアや、メールサーバーソフトウェアなどの一般的に必要とされるソフトウェアをメニューからインストールすることができます。
また、最近だとWordPressのようなCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)も簡単にインストール出来るようになり、個人でのWebサービス構築のハードルがかなり下がりました。
プログラミングの知識がなくても簡単にWebサイトを立ち上げることができるサービスのこと。
他にも、サーバー自体の維持もレンタルサーバーは業者に丸投げできるので、維持管理のコストも抑えらることがメリットとして挙げられます。
サーバーに異常が起こらないように気を付けたり、何かがあったときに復旧作業を自分でする必要がないのでレンタルサーバーは凄くお手軽です。
レンタルサーバーの欠点
しかしレンタルサーバーのデメリットは「柔軟性がいまひとつ」なことです。
簡単に導入・運用できるようになったことと引き換えに、用意されたソフトウェアしかインストールできません。
また、インストールできるソフトウェアに関しても、管理画面からできる操作しかできません。
つまり、中身はブラックボックスということです。
レンタルサーバーとクラウドの違いとは?
「クラウド」は一つのサーバー内に複数のサーバーを持つことができます。
これを、実際に存在するサーバーを「物理サーバー」。その中にあるサーバーを「仮想サーバー」と呼びます。
▲サーバーの中にサーバーがある
しかし、「レンタルサーバー(共有サーバー)」にはこれがありません。
一台の物理サーバーを他のユーザーと共有して使います。
分かりやすく噛み砕いて説明しましょう
レンタルサーバーとクラウドの違いはこう例えることができます。
- レンタルサーバー = シェアハウス
- クラウド = マンション
シェアハウス(レンタルサーバー)では、キッチンや洗面所(メモリやCPU)が共有で、部屋(Webスペース)はそれぞれ持っている状態です。
一方、マンション(クラウド)では一つの建物を共有するのは同じですが、それぞれしっかりと生活環境が分かれていて、キッチンや洗面所(メモリやCPU)も各部屋に備えられています。
クラウドはレンタルサーバーと比べて、真っ新なサーバーを渡されるのに近いです。
なので勿論、柔軟性はレンタルサーバーより高いですが、構築・管理のしやすさは
圧倒的にレンタルサーバーの方が上でしょう。
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「レンタルサーバー」のおさらい
・レンタルサーバーは運用・構築が簡単
・レンタルサーバーはコスパや手軽さと引き換えに柔軟性がいまいち
・クラウドはレンタルサーバーよりサーバーそのものに近い
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