特単(特別単価)とは、アフィリエイトで発生する一件当たりの報酬単価が、通常報酬に上乗せされる制度のことです。一定件数の成果を継続的に達成しているアフィリエイターに適用されます。
特単の魅力
特単とは「特別単価」の略で、アフィリエイトの成果報酬において、
通常単価よりも高めの報酬単価を設定してもらうことです。
特単は、一定件数の成果を達成し続けているアフィリエイターに適用されます。
アフィリエイターの報酬単価が上がれば、収入アップはもちろん、発生件数をもっと上げようとモチベーションも上昇し、さらなる成果に繋がります。
広告主とアフィリエイターの仲介をするASPにとっても、アフィリエイターの収入増はそのままASPの収益増に繋がるのでメリットになります。
利益が見込めるフィールドに力を入れるのはビジネスの定石なので、一見広告費がかさむように思える広告主にも特単のメリットはあります。広告主の目的は、可能な限り多くの商品やサービスを成約してもらうことなので、より多くの成果を生み出してくれるメディアが商品を紹介してくれるなら、それは費用対効果の高い投資であると言えます。
つまり、広告主、ASP、アフィリエイター、どの立場にとってもメリットがあるWIN-WINなシステムなのです。
特単を得る秘訣
特単を得るためには、結果を出さなければいけません。
該当案件の月間発生件数が50件以上など、アフィリエイターとしてそれ相応の実力が必要になります。
ある程度の成果を残し特単を得たいと思った時、どうすればいいのでしょうか。
また特単を得るために、サイト作りの前から意識しておくことはあるのでしょうか。
その秘訣を以下にまとめました。
プロモーション選び
まずレビューする商品を選ぶ際に注意が必要です。
一般的なアフィリエイターの場合、紹介する商品はASPの管理画面で探すと思います。
特単のある商品は「特単もお気軽にご相談ください!」や「特別単価適用」などとPR文に記載されています。
その他、「~と親和性が高いサイトに限る。」などの特単の必要条件や、「特単が出やすい条件に、継続回数があります。」などといった特単を得るヒントのような情報も盛り込まれている場合があります。また定額4,000円相当のものが特単適用で6,500円になるといったような、具体的な適用価格まで載っていることもあります。
特単を狙うなら「自分のサイトで特単が狙えるのか」、その他「特単に必要な条件」や「特単でどれだけ稼ぎたいか」など複数の要素を総合的に判断し、プロモーションを選ぶようにしてください。
積極的な特単交渉
発生件数が増え始めたら、積極的に特単交渉をしてみましょう。
月に20件ほどの成果が安定して出ていれば、それを実績としてASPに交渉することが可能です。
特単交渉をうまく進めるには?
データや数字を使おう!
特単交渉に欠かせないのが、自分のサイトに関する数字です。
ひと月の成果発生件数ももちろん、それ以外にも示すべき数字はたくさんあります。
①PV数
月間でどれだけサイトが見られたかの数値です。
PV数が多いだけで特単が取れるというわけではありませんが、少なくともこれだけの人に見られているという証明になります。
情報開示という点ではとても重要な指標になります。
もし高PV数の割に成果発生が今一つでも、成果に繋げるためのコンテンツの改善案などと併せて相手を説得できれば、期待を込めて特単を検討してもらえるかもしれません。
②流入キーワードの順位
「どういったキーワードで検索されたときに何番目に表示されるサイトなのか。」といった情報も明記しておきましょう。
企業側にとって、「長期的に見て利益を出し続けられるのか。」という重要なポイントがあります。
”「〇〇 〇〇」というキーワードで検索一位です!”のような具体的な情報は、サイトの権威となり、また大まかな流入数を計算できます。
ASP担当者を活用しよう!
使っているASPにもよりますが、アフィリエイターとしてある程度の成果を出せるようになれば、ASPから様々な提案のメールが届くようになります。やり取りを続けていくうちに、個別の担当者が付く場合もあります。
特単を目指すより前に、まずはそこを目標にやってみてもいいかもしれません。
ASP担当者がつくと、成約をとれているキーワードや承認率など、一人では知りえなかった情報を気軽に聞けるようになったり、クローズド案件や特単案件なども紹介してもらえるようになります。
※クローズド案件とは、広告主の意向でASPが公開を制限している案件のこと
ASP担当者の役割は、成果を出すためのアドバイスやサポートをすることですが、特単交渉においても重要な役割を担ってきます。
ASP担当者は広告主とアフィリエイターの間を取り持つ仕事柄、業界に精通しており、広告主としては信頼できる存在です。
そのASP担当者提供の情報をあなたがサイトに反映させ、さらなる成果が期待できるとなると、広告主にとって特単を適用する一つの判断材料になります。
またいくつも特単交渉を経験してきた担当者なら、うまく広告主のツボを付いて交渉してくれるかもしれません。
ASPが広告主に交渉し、承認が得られた場合は特単適用という流れになります。
ASP担当者が腕利きだった場合、フォームで申し込むより話が早いかもしれません。
広告主のためになる運用を
①商標の使用には注意を!
商標キーワードで検索上位を狙っても、特単はあまり期待できません。
なぜなら、商標キーワードからの流入を狙いたいのは広告主自体だからです。
商標キーワードで上位に入り、高い成果を出したとしても、それは本来広告主のサイト経由で商品購入に至るユーザーを、あなたのサイトが奪ってしまっただけということになります。
報酬を受け取る身として、広告主の競合サイトになってはいけません。
専門性やオリジナリティがつけにくいという点でも、Googleが価値あるサイトと判断してくれるかも怪しいので、商標キーワード以外で検索上位を狙った方がよさそうです。
②質の高いユーザーの成約
成果地点が「申し込み」などの場合、もし成果が発生しても、
広告主にとってはその後の利益につながるかどうかは曖昧です。
特にキャッシュサービスや投資など金融関係の案件は、申し込みではなく、「実際に利用したか」、「どれぐらい継続利用したか」が広告主の利益になります。
同じぐらいの成果発生件数を誇るサイトでも、その後の利益に繋がっているかいないかで、広告主側の待遇も変わってきます。
普段から広告主の利益に直結するようなサイト運営を心がけること。
そして交渉の際に高い成約率を提示すると、広告主側も特単を出す気になるかもしれません。
「特単」のおさらい
・特単とは、アフィリエイトで発生する一件当たりの報酬単価を、通常単価よりも高く設定してもらうこと
・特単を得るには、プロモーション選びと特単交渉が重要。
・特単交渉は、「数字やデータの提示」「ASP担当者の活用」「商標キーワードを使用しないこと」が成功の鍵。
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