インターネット上における住所のようなもの。サイトURLやメールアドレスの一部を構成する。
スマホやPCなどのデバイスはドメインを利用することで、サイト情報・メール送り先などがネットワーク上のどこに存在するのか特定できる。
ドメインとは?
ドメインとはインターネット上における住所のようなものです。
スマホやPCなどのデバイスは、ドメイン情報をもとにサイトデータ・メール相手などの位置を割り出します。
サイトやメールの情報は「サーバー」と呼ばれるコンピューターのなかに入っています。
そのため、情報をやり取りする際には、目的のサーバーがネットワーク上のどこに存在しているかを特定する必要があります。
本来、サーバーの位置情報は「IPアドレス」と呼ばれる数値で表されます。
しかし、IPアドレスは人間にとって覚えづらいため、下記のようなリスクが想定されます。
- 意図しないサイトへの訪問
- メールの誤送信
これらを回避するために利用されているのが「ドメイン」です。
ドメインには「example.com」など任意の文字列による名前が与えられ、人間でも覚えやすいのが特徴です。
ドメイン名はサイトURL・メールアドレスの一部に表示されます。
ドメイン名には、URLやメールアドレスと対応するサーバーのIPアドレスが紐づけられています。
たとえば、アフィエイト学校のURL(https://www.afi-b.com/beginner/)にアクセスする際には、「afi-b.com」というドメイン名をもとに、対応するサーバーのIPアドレス(124.33.204.2)を特定しています。
上記のようにドメイン名からIPアドレスを特定する仕組みのことを「DNS(ドメインネームシステム)」といいます。
DNSサービスを提供するサーバーのこと。
※ 図は簡略化しています。
ドメインを用いることで、複雑なIPアドレスを覚えなくても、サイトの閲覧・メールの送受信が可能になります。
独自ドメインとサブドメイン
- ユーザーが独自で名前を決めて、自由に利用できるドメイン
- ほとんどの場合、ドメイン取得費が必要
- 独自ドメインを細分化するためのドメイン。
- 独自ドメインをひとつ所持していれば、無制限に取得できるケースが多い
たとえば、まーくんが総合通販サイトを運営することになり、「makun-ec.shop」という独自ドメインを取得したとします。
このとき、サイトURLは下記のようになります。
しかし、サイト内で食品カテゴリの販売規模が大きくなったため、食品専用サイトを新たに立ち上げることにしました。
このとき、新たに独自ドメインを取得しなくても、任意のサブドメインを設定することで新サイトの作成が可能です。
仮にサブドメインを「food」とした場合、新サイトのURLは下記のようになります。
サブドメインは、独自ドメインの所有者なら無制限で追加できるケースが多いです。
そのため、独自ドメインをひとつ取得しておけば、サブドメインの利用により複数のサイトを管理・運用できるようになります。
ちなみに、独自ドメインを取得せず、レンタルサーバーなどでサイト作成する場合、
サイトURLの独自ドメイン部分にはレンタルサーバー固有のものが使われて、ユーザーごとに異なるサブドメインが割り振られることが多いです~。
独自ドメイン取得のメリット
- ずっと同じURLを使用できる
- サイトのブランディングができる
ずっと同じURLを使用できる
独自ドメインを取得すると、サーバーを変更した場合にも同じURLを使用することが可能です。(※)
サイトに訪問するユーザーのなかには、ブックマークなどを経由して直接流入してくる人もいます。
URLが変わらなければ、そのようなユーザーのアクセスを逃すリスクが減少します。
※ DNSサーバーの設定変更が必要。
サイトのブランディングができる
独自ドメインの名前はユーザーが自由に設定可能です。
分かりやすいドメイン名を使用すると、サイト内容・運営企業などについて、ユーザーが理解しやすくなります。
また、取得条件が設定されているドメインもあります。
そのようなドメインを使用すれば、サイト全体の信頼性アップが期待できます。
サイト内容に関連するドメイン名を使えば、ユーザーの皆さんにとって分かりやすく、便利になるくまね!
独自ドメインの種類
トップレベルドメインとは、独自ドメインのうち「.」で区切られた最も右側の部分のことで、サイトの大まかな特性を表しています。
まーくんのアフィリエイト学校の場合には「.afi-b.com」という独自ドメインのうち、「.com」の部分がトップレベルドメインです。「.com」ドメインは商用サービスを表すものです。
トップレベルドメインは大きく3つに分類できます。
- 一般トップレベルドメイン(gTLD)
- 国コードトップレベルドメイン(ccTLD)
- 属性jpドメイン
1.一般トップレベルドメイン(gTLD)
ドメイン所有者の居住国に関係なく取得できるものを指します。
▼一般トップレベルドメインの具体例
comドメイン |
商用サービスを表す |
---|---|
netドメイン |
主にネットワークサービスの提供者を表す |
orgドメイン |
主に非営利団体を表す |
bizドメイン |
主にビジネスを表す |
infoドメイン |
主に情報の提供者を表す |
※一般トップレベルドメインのうち、新たに承認されたドメインを「新gTLD」と呼ぶ場合があります。
新gTLDの例としては、「.mob」「.asia」「.tokyo」などがあげられます。
2.国コードトップレベルドメイン(ccTLD)
国・地域ごとに割り当てられたドメインのことです。
国コードトップレベルドメインは、該当する国や地域に在住する個人・団体でないと取得できません。
日本の場合「jp」ドメインが該当します。
3.属性jpドメイン
「jp」の直前に特定の文字列が入ったドメインを指します。
文字列ごとに取得可能な組織が限定され、個人による取得はできません。
▼属性jpドメインの具体例
co.jpドメイン |
日本国内で登記を行っている会社・企業が登録可能 |
---|---|
or.jpドメイン |
特定の法人組織が登録可能 例)財団法人 / 社団法人 / 医療法人 / 農業協同組合 / 生活協同組合 など |
ne.jpドメイン |
ネットワークサービスごとに登録可能 |
go.jpドメイン |
日本国の政府機関、各省庁が管轄する研究所、特殊法人(特殊会社を除く)が登録可能 |
「ドメイン」のおさらい
- ドメインとは、インターネット上の住所のようなもの
- URL・メールアドレスの一部にドメイン名が表示される
- 「独自ドメイン」と、それを細分化する「サブドメイン」に分けられる
- 独自ドメインのうち、最も右側の部分を「トップレベルドメイン」と呼ぶ
- トップレベルドメインを見ると、サイト内容・運営元などについて大まかな情報が分かる