「リスキリング」支援の認知度は47.8%！その活用状況とは？年代別、世帯年収別で異なる結果に

今回はafbにて「リスキリング」に関して、全国の10代～60代までの男女500人を対象にアンケートを実施し、その結果をまとめました。

男女500人を対象に副業についてのアンケート

【調査概要】

対象者：18歳～69歳の男女
サンプル数：500人
居住地：全国
調査方法：ネットリサーチ
調査実施日：2023年06月26日
調査メディア：afb を運営する株式会社フォーイット

質問と回答

質問
政府による「リスキリング」支援を知っていますか？
※リスキリングとは…業務に活用することを目的に新しい知識やスキルを身に着けるためにおこなう社会人の学び直しのこと

質問に対しての回答選択肢は以下
1.知っていて、活用する予定
2.知っていて、気になっている
3.知っているが、活用する予定はない
4.知らない（今回知って、活用しようと思った）
5.知らない（今回知って、興味を持った）
6.知らない（今回知ったが、よく分からなかった）
7.知らない（今回知ったが、活用しないと思う）

政府によるリスキリング（Re‐skilling）支援について

既存の業務以外で使うスキルを新たに学び直して身につけること。
国民の賃金上昇を目的とした政策で、2022年10月に岸田首相が「企業のリスキリングに5年間で1兆円を投入して支援する」と表明した。
リスキリング支援は主に、法人が受けられるもの（人材開発支援助成金）と、個人が受けられるもの（教育訓練給付金）に分けられる。

全体

全国の10代~60代の男女を対象に「政府による『リスキリング』支援を知っていますか？」というアンケートを実施したところ、「知っている」と回答した人は47.8%となりました。
今後の活用予定などについて内訳を見ると、以下の様になりました。

「知っていて、活用する予定」という人は全体の10.6%という結果になりました。
最も多かった回答は、「今回知ったが、よく分からなかった」で31.0%となりました。
また、「活用しないと思う」という人の理由として、「現職の業務を見直してもらわないと、時間が回せない」、「もう働かない」などの回答が得られました。

男女別

男女別に見ると、知っていて「活用する予定」と「気になっている」という人は男性で36.4%、女性で22.0%と、男性の方がリスキリングに対して積極的ということが分かりました。
厚生労働省が発表している、令和2年度「能力開発基本調査」の結果によると、自己啓発を行う上で何らかの問題があると回答した人は、男性では74.3%、女性では78.9%と女性の方がやや上回っており、リスキリング支援の活用についても踏み出せずにいる可能性が伺えました。

年代別

年代別に見ると、リスキリングに積極的な人は30代に最も多く、38.0%となりました。
また、以前実施した「副業をしたことがありますか？」というアンケートでは、副業に取り組んだことのある人は同じく30代に最も多いという結果になったため、新しいスキルや経験を獲得することに対して前向きであることが推察されます。
中堅層にあたる30代では、今後のスキルアップやステップアップのためにリスキリングの意欲が高まることが伺えました。

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世帯年収別

世帯年収別に見ると、リスキリングに積極的な人は世帯年収の高さと比例する結果となりました。
国から金銭的な支援が受けられるとはいえ、給付金の支給が受講後であったり、講座によっては高額な場合もあったりするため、自己研鑽に充てられる資金面の余裕が関わってくる可能性が推察されます。

アンケート結果からわかること

今回の調査では、政府によるリスキリング支援についてのアンケートを実施したところ、リスキリングの認知度は約半数という結果になり、個人の認知は着実に広がりつつあると言えそうです。
また、今後の活用予定などについての内訳を見ると「知っていて、活用する予定」という人は全体の10.6%という結果になり、最も多かった回答は、「今回知ったが、よく分からなかった」で31.0%となりました。

リスキリングについては、昨年10月の政府による大々的なリスキリング支援表明を受け、今後実際に利用した人の声や、スキル習得後のキャリアの事例などが見えてくると、これまで以上に活用する人が増えていくのではないでしょうか。

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