今回はafbにて「リスキリング」に関して、全国の10代~60代までの男女500人を対象にアンケートを実施し、その結果をまとめました。
男女500人を対象にリスキリングについてのアンケート
【調査概要】
対象者:18歳~69歳の男女
サンプル数:500人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
調査実施日:2023年06月26日
調査メディア:afb を運営する株式会社フォーイット
質問と回答
質問
学び直しをするうえでの1番の懸念点は何ですか?
質問に対しての回答選択肢は以下
1.金銭面
2.時間面
3.プライバシーが守られるか
4.本当にスキル獲得・就職につながるか
5.モチベーションが維持できるか
6.その他
全体
全国の18歳~69歳の男女500人を対象に、「学び直しをするうえでの1番の懸念点は何ですか?」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「金銭面」で41.8%という結果になりました。次いで、「時間面」が19.0%、「本当にスキル獲得・就職に繋がるか」が17.6%で続きました。また、「その他」を除いて最も少なかった回答は、「プライバシーが守られるか」で、7.8%となっています。
男女別
男女別で見ると、最も差が大きかったのは「金銭面」で、女性の回答が45.2%だったのに対して男性は38.4%と6.8%の差となっています。全体として「金銭面」を懸念する方が多いことが分かりましたが、回答数に一定の男女差が現れている理由としては、男女の賃金の格差が影響を及ぼしていることが考えられます。内閣府男女共同参画局が発表している「令和3年男女間賃金格差(我が国の現状)」によれば、女性の給与は男性を100とした場合、一般労働者で75.2、正社員で77.6となっており、男性に比べて女性の給与水準が約25%低い状態であることが明らかになっています。(出典:内閣府男女共同参画局「令和3年男女間賃金格差(我が国の現状)」)
職業別
職業別で見ると、「金銭面」への懸念が最も多いのは「無職・その他」で48.9%、次にほぼ同率の48.8%で「専業主夫・主婦」が続いています。無職の方だけでなく、収入面をパートナーに頼っているケースが多い「専業主夫・主婦」においても、「金銭面」を懸念している方が多いようです。また、収入が不安定になりがちな「自営業・自由業」においても、46.5%の方が「金銭面」を懸念していると回答しました。その一方で、「学生・パート・アルバイト」では40.0%にとどまっています。
国税庁の「令和3年民間給与実態統計調査」によると、令和3年の正社員(正職員)以外の平均年収は198万円とのことでした。しかし、厚生労働省「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況」を見てみると、パートタイム・有期雇用労働者の中で「主に自分の収入で暮らしている」と回答したのは43.7%だったのに対して、「主に配偶者の収入で暮らしている」が44.2%、「主に親の収入で暮らしている」が7.6%と、過半数が主に自身以外の収入で暮らしていることが分かっています。このことから、自身の生活環境が学び直しに投資できる金額に影響を与えていることが推察されます。
(出典:国税庁「令和3年民間給与実態統計調査」、厚生労働省「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況」)
世帯年収別
世帯年収別に見ると、「金銭面」を最も懸念しているのは世帯年収「~500万円」で、50.8%でした。また、「501万~1,000万円」では34.2%、「1,001万円~」では29.7%と世帯年収が増加するのと反比例して、「金銭面」を懸念する層が少なくなっていることが伺えます。ただ、「1,001万円~」でも29.7%の方が「金銭面」を懸念点に挙げており、収入にかかわらずお金を重視する方が多いのは間違いないようです。「本当にスキル獲得・就職につながるか」に注目すると、「501万~1,000万円」では22.1%でしたが、「1,001万円~」になると14.1%と数字を落としています。これは、「501万円~1,000万円」の層では、学び直しということを考えた時にスキル・キャリアアップを目的として考える人が多い傾向があるのに対して、すでに一定のキャリアを築いている方が多いと考えられる「1,001万円~」では、キャリアのためだけではなく、学び直しそのものを楽しんだり、自分の生活を豊かにするものとして考えたりする人が多くいるためだと考えられます。
アンケート結果からわかること
今回の調査では、「学び日直しをするうえでの1番の懸念点は何ですか?」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「金銭面」で41.8%という数字でした。
職業別に見ると、一般的に収入が不安定だと言われている「自営業・自由業」や、パートナーに頼っていることが多い「専業主夫・主婦」では「金銭面」を懸念する方が多かった一方で、「学生・パート・アルバイト」では回答率が減少しました。その理由として、パートやアルバイトをしている方の過半数が、主に自分以外の収入で生活しているためだと考えられます。
世帯年収別でも、収入によって「金銭面」を懸念する回答に20%以上もの差がつくなど、性別・職業・収入などの要因によって学び直しへの懸念点に違いが生まれることが明らかになりました。
政府によるリスキリング支援には、法人が受けられる「人材開発支援助成金」の他に、個人が受けられる「教育訓練給付金」があります。岸田首相が「企業のリスキリング支援に5年間で1兆円を投入して支援する」と表明したことからも分かるように、国を挙げて国民のスキルアップ、賃金上昇に取り組んでいます。
ぜひ政府の支援制度も活用しながら、リスキリングに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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