2024年、日本の観光業は急速な回復を遂げています。日本政府観光局の統計によると、訪日外国人数は10月に331万2,000人と、2019年比32.7%増を記録し、単月で過去最高を更新しました。そこで今回は、日本で暮らす人々がインバウンド増加をどれほど実感しているのか、全国の20代~60代の男女500人を対象にアンケート調査を実施し、その結果をまとめました。
500人を対象に大晦日の過ごし方についてのアンケート
調査概要
対象者:20歳~69歳の男女
サンプル数:500人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2024年11月15日
質問と回答
質問:以前と比べて日本国内に外国人が増えていると感じますか?
質問に対しての回答選択肢は以下
(※複数回答可、ただし「特に変化は感じない」を選択した場合は単一回答)
1.観光地で外国人観光客が増えた
2.街中で見かける機会が増えた
3.公共交通機関で見かける機会が増えた
4.飲食店やサービス業で外国人スタッフを見かける機会が増えた
5.外国人に道を聞かれる機会が増えた
6.職場や学校で外国人が増えた
7.SNSなどで来日している外国人の投稿を見かける機会が増えた
8.その他
9.特に変化は感じない
4人に3人が外国人増加を認識
全国の20代〜60代の男女を対象に、「以前と比べて日本国内に外国人が増えていると感じますか?」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「観光地で外国人観光客が増えた」で50.4%でした。次いで、「街中で見かける機会が増えた」が46.6%、「公共交通機関で見かける機会が増えた」が29.2%で続くという結果になりました。また、「特に変化は感じない」と回答した方は26.0%で、74%の方が何らかの変化を感じていることが分かりました。
30代・40代の70%以上、50代・60代の80%以上が外国人増加を実感
年代別で見ると、30代・40代では70%以上、50代・60代では80%以上の方が外国人の増加を感じていることが分かりました。特に40代以上で「観光地で外国人観光客が増えた」と回答した方は50%以上となっています。日本交通公社によると、2023年の国内旅行の市場区分別シェアは、家族旅行や夫婦・カップル旅行(特に子育て後の夫婦での旅行)が高く、国内旅行をする方が40代以上に多いことが回答率の高さの理由だと考えられます。また、20代は特に変化を感じていない方が40%近くに上っていますが、これは学生も多い年代であるため、日常生活においては行動範囲が限られており、外国人に接する機会が少ないからなのかもしれません。
参考:日本交通公社「旅行年報2023 Ⅰ-1 日本人の旅行市場の概況」
インバウンド増加を実感しているのは近畿地方で最多に:観光資源も影響か
居住地域別で見ると、「観光地で外国人観光客が増えた」や「街中で見かける機会が増えた」、「公共交通機関で見かける機会が増えた」と回答した方は、いずれも近畿の方が最も多くなりました。近畿は日本第2の都市である大阪だけでなく、有名な神社仏閣が多い京都や奈良など、日本ならではの雰囲気を感じられる観光地が多いため、訪れる外国人も増えていると考えられます。
アンケート結果からわかること
今回、全国の20代~60代の男女を対象に、以前と比べて日本国内に外国人が増えていると感じますか?」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「観光地で外国人観光客が増えた」で50.4%、次いで「街中で見かける機会が増えた」が46.6%、「公共交通機関で見かける機会が増えた」が29.2%で続くという結果になりました。
近年の日本は訪日外国人観光客の増加に力を入れており、2023年のインバウンド消費は5兆円を突破するなど日本経済に大きな影響を与えています。また、旅行だけでなく留学や技能実習で日本に滞在している外国人も増えており、見かけたり接したりすることが増えた方も多いかと思います。外国の方と接する機会があった場合には、ぜひ積極的なコミュニケーションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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日本国内に外国人は増えたのか?インバウンドの実態に関する調査実施!
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