近年、急速に進化を遂げる生成AIは、ビジネスから日常生活まで幅広い分野で活用が広がっています。
そこで今回は、日本で暮らす人々の生成AIの利用実態についてアンケート調査を実施し、その結果についてまとめました。
500人を対象に生成AIについてのアンケート
調査概要
対象者:20歳~69歳の男女
サンプル数:500人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2025年2月14日
質問と回答
質問:生成AIを利用していますか?
質問に対しての回答選択肢は以下
1.仕事で利用している
2.プライベートで利用している
3.仕事とプライベートで利用している
4.試したことはあるが、定期的には利用していない
5.興味はあるが、まだ利用したことがない
6.今後も利用する予定はない
20代~50代の生成AI利用率は22.6%
全国の20代〜60代の男女を対象に、「生成AIを利用していますか?」というアンケートを実施したところ、「利用している」と回答した方は22.6%でした。
その内訳は上図のようになっており、日常的に利用している方のうち最も多かった回答は「仕事とプライベートで利用している」で10.2%でした。次いで、「プライベートで利用している」が8.0%、「仕事で利用している」が4.4%で続くという結果になりました。
生成AI利用に男女差:男性の利用率が高い一方、女性は慎重な姿勢
男女別で見ると、生成AIを利用している方は全体的に男性のほうが多く、女性は利用したことがないもしくは利用する予定がない方が多いという結果になりました。生成AIの主な活用例としては、プログラミング、データ分析、資料作成、画像・動画生成などが挙げられます。総務省の調査では、IT産業に従事している女性は2024年時点で約30%に留まっており、男性の方が生成AIをより活用しやすい環境であることが考えられます。また、生成AIに関しては信頼性や倫理的な問題が指摘されており、そのような点から利用に慎重になっている女性が多いのかもしれません。
参考:総務省統計局「労働力調査 年齢階級,産業別就業者数」
生成AI利用、30代が牽引、20代は情報リテラシーの高さから警戒か
年代別で見ると、生成AIを利用している方が最も多い年代は30代となっています。また、「今後も利用する予定はない」と回答した方は20代が43.0%となり、全年代で最も多くなりました。20代の半数近くが生成AIの利用にネガティブな理由として、デジタルネイティブ世代である20代はネットリテラシーが高く、情報の正確性や個人情報の漏洩リスクといった面で生成AIに警戒感を持っている方が多いと推察されます。また、学生の場合は課題やレポート作成において学校側に生成AIの利用を制限されているケースもあるため、生成AIにネガティブなイメージを持つ方が多いと考えられます。
世帯年収と生成AI利用率に相関関係:高所得層ほど積極利用
世帯年収別で見ると、世帯年収が高い方ほど生成AIの利用率が高くなることが分かりました。高所得層では職務上の責任や業務量が多い可能性があり、生成AIを活用することで業務の効率化や生産性向上を図っているケースが多いと考えられます。また、もともと専門性の高い業務に従事していることから、新しいツールや生成AIの活用に大きな抵抗感や障壁が少なく、スムーズに進められている可能性も伺えました。
AI技術は急速なスピードで進化し続けており、1年前と比べてもその性能は格段にアップしています。また、そう遠くない未来には従来のAIとは全く違うAGI(汎用人工知能)が実用化される可能性が高いとも言われています。とはいえ、現状のAIにおいては必ずしも100%の正確性があるわけではないため、特に仕事で利用する場合は出力された情報が正しいかを自分自身できちんとチェックしておきましょう。
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仕事やプライベートで生成AIを利用している?最も利用率が高い年代は「〇〇代」という結果に!
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