近年、働き方やライフスタイルの多様化が進み、住まいに対する価値観も変化しています。マンション、戸建て、都心、郊外など選択肢が広がる中で、日本で暮らす人々は将来どのような住まいを理想としているのでしょうか。今回、全国の500人を対象に調査を実施し、その結果についてまとめました。
500人を対象に将来の居住形態についてのアンケート
調査概要
対象者:20歳~69歳の男女
サンプル数:500人
居住地:全国
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2025年2月14日
質問と回答
質問:将来住むならどの居住形態を選択しますか?
質問に対しての回答選択肢は以下
1.戸建てのマイホーム
2.マンションのマイホーム
3.戸建ての賃貸
4.マンションの賃貸
5.シェアハウス
6.その他(記入してください)
将来の居住形態、過半数が「戸建てマイホーム」を希望
全国の20代〜60代の男女を対象に、「将来住むならどの居住形態を選択しますか?」というアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「戸建てのマイホーム」で54.8%でした。次いで、「マンションの賃貸」が21.0%、「マンションのマイホーム」が18.4%で続くという結果になりました。
男女で傾向に差が
男女別で見ると、「戸建てのマイホーム」と回答した方は男性が約10%上回る結果となりました。また、「マンションの賃貸」もしくは「マンションのマイホーム」と回答した女性は男性より約10%多くなっており、マンションを好む女性が男性よりも多いことが分かりました。マンションの場合はオートロックが設置されていたり、物件によっては管理人が常駐していたりなど一般的な戸建てよりもセキュリティが厳重であり、安心感を感じる女性が多いのかもしれません。
若年層に広がる賃貸志向、背景に経済不安やライフスタイル多様化か
年代別で見ると、「戸建てのマイホーム」と回答した方は年代が高くなるにつれて増加しており、20代では44.0%に留まったのに対して60代では65.0%に上っています。かつてはある程度の収入を得るようになればマイホームを持つのが当たり前という価値観が一般的であったため、中高年層ではマイホームを重視する方が多いことが伺えます。その一方で、20代の30%以上が「マンションの賃貸」と回答しており、若年層の間ではマイホームを重視しない方も多いようです。ライフスタイルの多様化により、持ち家があることよりも、自由に身軽で暮らしたいという方も増えているのかもしれません。また、物価高や経済成長の停滞も相まって、住宅ローンを長期的に返済していくことに不安を感じている方も多いと考えられます。
子育て世帯は「戸建て」派が6割超
子どもの有無で見ると、「戸建てのマイホーム」と回答した子どもありの方は60%以上に上りました。また、子どもがいない方は30%近くが「マンションの賃貸」と回答しており、子どもの有無で居住形態に差が生まれることが分かりました。子どもがいる家庭では、子どもの声や物音が近隣の部屋にも聞こえ、トラブルになってしまうケースもあるため、マンションよりも戸建てを好む方が多いと考えられます。
現代ではライフスタイルの多様化により、マイホームを購入することを必ずしも重視せず、それぞれの生活に合わせた暮らし方が一般的になりつつあります。特に、都市部においては住宅ローンの変動金利の上昇や住宅価格そのものの高騰などで、昔に比べてマイホームを購入するハードルは高くなったと言えるかもしれません。このような時代になったことで、賃貸を選択する方も増えていると推察されます。
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将来住むなら戸建て?マンション?年代によってマイホームか賃貸でも差が出る結果に!
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